一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界の都市による生物多様性保全活動の事例集を公表
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2008.06.05 【情報源】国連/2008.05.19 発表
UNEPと国連人間居住計画(UN-HABITAT)は、国際環境自治体協議会(ICLEI)と協力し、世界各都市における生物多様性・生態系保全活動のケーススタディーをまとめた2つの報告書を公表した。都市が陸地に占める面積は2%に過ぎないが、地球の自然資源の75%は都市によって利用されている。この事実は、都市化が進み、生態系サービスへの依存が高まる状況と相まって、生息地の喪失、自然資源の過剰利用、外来種の侵入、汚染等の脅威につながっている。
「ビクトリア湖周辺の生物多様性の促進」及び「生物多様性のための地域活動 地域の事例シリーズ」という2冊の報告書では、ビクトリア湖周辺の都市及び世界中の都市が、国や他のパートナーと協力しながら、周辺環境の保全・活用を進めている事例が集められている。
UNEPのシュタイナー事務局長は、自然資源の管理に関する、優れた事例は数多くあるとして、こうした事例を世界中で模範とし、促進する時が来ていると述べた。【UNEP】