一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス EU排出量取引制度第1段階の成果を公表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2008.05.30 【情報源】イギリス/2008.05.20 発表
イギリス環境・食糧・農村地域省のウーラス大臣は5月20日、2007年12月で第1段階が修了したEU排出量取引制度(EU-ETS)について、イギリスの最終報告を行い、同制度がよく機能し、国際的な炭素市場でイギリスが確固たる地位を築くのに役立ったと評価した。2007年におけるイギリスの不足分は2760万アラウアンスであったが、これは、イギリス企業が最終的に他のEU諸国から不足分を購入する必要があったことを示す。第一段階全体でのイギリスの不足分は8800万アラウアンスであったが、この数値から、他のいくつかのEU諸国よりも排出上限値(キャップ)の設定がかなり現実的であったことがわかる。
また同報告によると、イギリスの取引対象施設の2007年の排出量は2億5640万トンで、2006年より540万トン増加しているが、これは、2007年に取引制度に参加する団体がさらに59ヶ所増えたことが原因である。EU-ETSにすでに参加していた団体のCO2総排出量は290万トン減少した。【イギリス環境・食糧・農村地域省】