一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA 第16回目のSO2年間排出枠オークション結果を公表
【地球環境 酸性雨】 【掲載日】2008.04.08 【情報源】アメリカ/2008.03.27 発表
EPAは3月27日、16回目のSO2年間排出アラウアンスのオークションの結果を公表した。このオークションは、一般市民やブローカー、発電所に対し、SO2の排出アラウアンスを購入・売却する機会を与えるものであり、EPAの酸性雨プログラムの一環として行われている。
SO2の排出量取引制度は最も成功した環境プログラムの一つとされる。1990年以降、SO2排出量は500万トン以上減少し、アメリカ東部の酸性降下物は30%以上減少した。一方で、このプログラムの遵守コストは、EPAが当初予想していたより約75%も少ない。
今回は、2008年に利用できる12万5000トン分、および7年後の2015年に利用できる12万5000トン分がオークションにかけられた。
なお、酸性雨プログラムが2010年に完全に実施されると、SO2排出量を1990年レベルから50%削減できると見込まれている。【EPA】