一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州環境閣僚理事会 廃棄物枠組指令改正、新水質基準、水銀輸出禁止規則について合意
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2007.07.09 【情報源】EU/2007.06.28 発表
欧州環境閣僚理事会が6月28日、ルクセンブルグで開催され、廃棄物枠組指令の改正、水枠組み指令(2000/60/EC)に基づく水質基準、及びEU域内からの水銀輸出禁止規則について政治的合意に達した。改正後の廃棄物枠組み指令は、現行の廃棄物枠組指令、有害廃棄物指令及び廃油指令に代わるもの。EU加盟国に廃棄物発生抑制プログラムの策定を義務付けるとともに、廃棄物対策に5段階の明確なヒエラルキー(環境にやさしい順に、廃棄物の発生抑制、リユース、リサイクル・コンポスト化、焼却によるエネルギー回収、埋立処分)を設定する。一般廃棄物の焼却施設をどの段階に位置づけるかが難題となっていたが、今回の理事会で合意に至った。
水質基準については、33の優先物質等について基準を設定する指令案が合意された。殺虫剤、重金属、その他化学物質について、表流水中の濃度の上限が設けられる。
水銀輸出禁止規則については、2011年7月以降、EU域内からの水銀輸出を禁止し、使用されなくなった水銀を安全に保管することなど、欧州委員会の提案の主な要素が支持された。
この他、自動車からのCO2排出抑制戦略(2012年までに、新車からのCO2排出量を1km当たり120g以下とする)、EU排出量取引制度のレビュー等について支持する決議が採択された。【欧州環境閣僚理事会】【欧州委員会環境総局】
下記アドレス:欧州環境閣僚理事会プレスリリース(PDF形式)