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環境ニュース[海外]

「中国海洋環境陸源汚染防止国家報告」が国家行動計画の基礎文書に

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2007.06.19 【情報源】中国/2006.10.19 発表

 先日開かれた中国海洋環境保護・陸源汚染防止行動国際フォーラムで、国家環境保護総局は「中国海洋環境陸源汚染防止国家報告」を公布した。この主な内容は、中国各海域の基本状況、主な陸地域活動が海洋環境に与える影響、海洋環境保護の既存の主な措置、海洋環境保護を推進する国家計画、海洋環境保護の政策法規と管理制度の整備、科学研究と国際協力、関連の問題と提言――である。
 中国海洋環境保護は主に四つの問題を抱えている。[1]都市の汚水処理率が低く、基礎的処理施設の建設が遅れている、[2]工業汚染防止能力をさらに強化する必要がある、[3]面源汚染の海洋環境に対する影響が増大している、[4]環境監督管理が不十分――である。これらの問題に対して、工業汚染源の監督管理を強め、工業汚染物排出を規制し、汚水処理率とゴミ無害化処理率を高め、さらに船舶汚染の規制を進めて港湾の環境施設建設の法規と基準を作成し、船舶汚染物排出の追跡システムを構築し、船舶に対するネットワーク監視を行い、地方政府のエコ農業や生態モデル区の整備に対する意欲を高めていく。また国は政策と建設資金の面から必要な引導と支援を行い、海洋環境モニタリング能力建設と海洋環境リスク防止意識を強め、通常の海洋環境宣伝を行い、国民の海洋環境意識と法制観念を高め、市民が海洋環境保護・陸源汚染防止に関わるよう支援する。
 中国近海海域は渤海、黄海、東シナ海と南シナ海の4海域に区分し、生態系は多種多様で、主な河口、海湾、砂浜湿地、マングローブ、珊瑚礁、島嶼など代表的生態系を備えている。現在29の国家級海洋自然保護区があり、面積は2.5万平方キロメートル、このほか8の海洋特別保護区を整備し、その保護対象は多種の希少な絶滅危惧海洋生物、典型的海洋生態系と海洋景観地形と自然歴史遺跡など多種の海洋資源などである。
 現在、60ヶ国が国家計画を提出、あるいは制定中である。中国はGPA協定の加盟国の一つで、同様に北西太平洋行動計画、南シナ海・タイ湾プロジェクトおよび黄海大海洋生態系プロジェクトなどの区域計画の加盟国である。国家行動の面で、GPAの求めに対応し、環保総局が組織調整した上で、交通部、農業部、建設部、水利部、国土資源部、国家海洋局、国家林業局、国家観光局、中国人民解放軍環境緑化委員会などの部門が現在「中国海洋環境保護陸源汚染防止国家行動計画」(中国NPA)を作成している。【中国国家環境保護総局】

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