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環境ニュース[海外]

中国 山西省:10の環境目標を定め、太原市環境整備を重点に

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2007.06.01 【情報源】中国/2007.03.09 発表

 3月8日、山西省環境保護局は2007年の10大環境目標を策定した。目標によると、全省環境保護は太原市環境整備から着手し、重度汚染産業の発展を厳しく制限し、同市の環境改善を先駆けて進める。
 同省環境保護局は、太鋼集団、太化集団、太原第一熱電工場、太原第二熱電工場、煤気化、獅頭水泥(=セメント)、西山煤電集団等企業に対して、都市全体計画に従い、今年から、汚染プロジェクトの生産規模拡大を禁止し、いかなる理由でも既存工場内に重度汚染をもたらす事業や施設の新築、増築をしてはならないと要求した。生産規模が小さく、原材料やエネルギーを大量に消費する、汚染物排出量の大きい、環境安全面で問題のある企業やその施設に対して、末席淘汰制を進める。都市中心部の周辺にあるセメント、コークス、化学工業、冶金、電力など重度汚染を及ぼす企業の集中する区域では、移転、改造を積極的に進め、生産規模の拡大を制限し、クリーナープロダクション技術改造を行い、「都市が工場に囲まれる」問題を徐々に解決していく。全面的に工業企業の汚染物排出量を削減し、今年は太鋼集団、太原第一熱電工場、太原第二熱電工場、煤気化公司と清徐、古交、陽曲にあるコークス企業を重点とし、水汚染、大気汚染、煤塵汚染対策の重点事業を実施する。
 年内に太原市では、1000万平方メートル分の集中暖房供給能力を増強し、2年以内に市中心部に点在している暖房用石炭ボイラーを全て廃止する。2年以内に、同市の都市汚水処理能力を日量32万トン増やし、都市汚水処理能力を日量63.64万トンにし、都市汚水集中処理率を90%以上にする。
 同目標によると、同省では市内路線バスを中心にバス改造し、二重燃料バスに切り替え、2008年末までに全て切り替える。石炭輸送車は、コンテナ輸送車か密閉式輸送車に改造して、排ガス基準を超える環境合格ラベルのない車両の市内走行を禁止する。石炭専用道路を作り、西山地区の石炭輸送車による重度粉塵汚染問題を徹底的に解決する。
 また同環境目標には、以下の内容も含まれている。全省の二酸化硫黄排出量を5.94%削減し、臨汾、大同地区の大気環境を改善し、全国ワースト5から脱却し、汚染イメージを返上する。汾河流域の40%の観測地点の水質を農業灌漑水質基準にする。全省全ての火力発電所に脱硫施設を設置する。90%以上の環境汚染企業で末席淘汰制を実施する。【中国国家環境保護総局】

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