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環境ニュース[海外]

中国 北京:「第11次五ヶ年計画」環境保護計画を公表 約830億元を投入

環境行政 行政資料】 【掲載日】2007.05.29 【情報源】中国/2006.11.30 発表

 北京市環境保護局が率先し、北京市発展改革委員会など15部門が参加した「北京市第11次五ヶ年計画環境保護・生態建設計画」が先日公表された。計画では、第11次五ヶ年計画期間中、同市は環境保護や生態建設の重点プロジェクトに約830億元を投じる計画で、第10次五ヶ年計画期間の全市環境保護総事業費721.9億元より14.6%増加した。
 計画では第11次五ヶ年計画期間の北京環境保護全体目標を以下のように示した。
・2008年までに首都都市環境質と郊外全体の生態環境質を顕著に改善し、北京五輪にクリーンで優美な環境を造る。
・2010年までに都市の大気、水、環境質を機能区画に応じて国家基準に到達させる。
・主な汚染物質輩出を効果的に抑制し、COD二酸化硫黄をそれぞれ15%と20%削減する。
 計画では、第11次五ヶ年計画期間、同市は引き続き大気汚染防止を強化し、大気汚染防止プロジェクト事業費を363億元以上とし、全体計画予算額の44%を占める。2008年までに、高井や京能など5大石炭火力発電所で高機能集塵、脱硫黄、脱硝プロジェクトを完成する。自動車排気ガス基準を高め、排気ガス濃度の高い古い自動車の処分・更新を急ぐ。重点工業企業の移転・改良を行い、首都鉄鋼集団は2007年末に400万トンの鉄鋼生産能力の縮小を終え、2010年の製錬、熱圧延は全て生産停止する。
 大気汚染対策での主な任務は、電力、天然ガスなど良質エネルギーを導入し、中心市街の20トン以下の石炭ボイラーを2007年末以前にクリーンエネルギーへの改良を完成する。2010年の都市部で生活ゴミの無害化処理率を99%に高め、郊外で80%を達成させる。第11次五ヶ年計画期間、同市は太陽宮、電子城など4ヶ所の批准済みのガス発電・熱供給建設プロジェクト以外に、都市中心部で化石燃料による発電所を建設しない。
 計画は2008年までに密雲ダム、懐柔ダム、官庁ダムの1級保護区のうち41村の汚水・ゴミ対策を完成することを示し、2010年までに密雲ダム、官庁ダムの上流及び周辺3560k平方メートルの土壌流失対策を完成し、密雲ダム、懐柔ダムの水質が安定的に基準を満たすようにする。【中国国家環境保護総局】

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