一般財団法人環境イノベーション情報機構
中国 山東省で4つの強制力のある地方標準が公布
【環境行政 環境基準】 【掲載日】2007.05.15 【情報源】中国/2005.04.11 発表
山東省環保局と品質技術監督局が共同で公布した地方基準「セメント工業大気汚染物排出基準」「縫製染物業水質汚染物排出基準」「畜産養鶏養殖業汚染物排出基準」「生活ゴミ埋立水質汚染物排出基準」が5月1日実施される。これは山東省で「山東省製紙工業水質汚染物排出基準」に次いで公布された地方基準である。新「セメント工業大気汚染物排出基準」は、省内のセメント関連企業の大気汚染排出物管理に適用される。また、セメント鉱山、セメント製造、セメント製品生産ラインを新設・改修・拡張する際、環境におよぼす影響の評価、設計、竣工検査さらには建設後の大気汚染排出物管理などに適用される。「縫製染物業水質汚染物排出基準」は省管轄下の縫製染物業企業の排水管理に適用され、またプロジェクト建設の環境影響評価、環境保護設備の設計、竣工検査および操業を開始後の排水の放出管理に適用される。初となる「畜産養鶏養殖業汚染物排出基準」の目的は、畜産養鶏養殖業の排水、ガス、悪臭の環境影響を規制することであり、主に畜産養鶏養殖地区の集約化や大規模化に適用される。「生活ゴミ埋立水質汚染物排出基準」では生活ゴミ埋立場での滲出液の排出制限値を規定し、省内の滲出液排出管理及び生活ゴミ滲出液処理場の環境影響を評価、設計、竣工検査および完成後の排出管理に適用される。
同省では3〜5年以内に、同省の特色に適した地方基準体系をつくる予定である。【中国環境報】