一般財団法人環境イノベーション情報機構
遺伝子組換作物の春期屋外試験概要を発表
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】イギリス/2001.02.07 発表
イギリス政府は、遺伝子組換作物が野生生物等に与える影響について調査するため、2000年から3カ年の計画で、屋外の農場における試験栽培を行っているが、このたび、次回の春期農場試験の概要を公表した。実際に除草剤耐性を備えた遺伝子組換作物(トウモロコシ、ナタネ、ビートなど)を栽培し、通常の作物と比較しながら、農地の雑草、ハチやチョウなどの昆虫に与える影響を調査する。調査は、独立の科学管理委員会(Scientific Steering Committee)の監督の下、生態学・水文学センター、スコットランド作物調査研究所、耕地作物調査研究所が共同で行っている。今回の試験では、近隣の畑地の作物との交雑を避けるため、試験農場と隣接の畑地との隔離距離を50メートルから100メートルに延長(飼料的用トウモロコシについては50メートルから80メートル)。また、トラブルを避けるため、試験実施者と地域の有機農業者とが早いうちから話し合いをするよう勧めている。【イギリス環境・運輸・地域省】