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環境ニュース[海外]

欧州閣僚理事会 気候変動、農薬について決議を採択

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2007.03.05 【情報源】EU/2007.02.20 発表

 欧州環境閣僚理事会が2月20日、ブリュッセルで開催され、気候変動、農薬の使用などに関する決議が採択された。理事会の主な内容は以下のとおり。
気候変動:気温の上がり方を産業革命前と比較して2度未満に抑えることを目指し、2012年後の世界的・包括的な合意が早急に必要だとする結論が採択された。この結論では、新たな合意に盛り込むべきだとEUが考えている事項が示され、特に先進国については、全体として、2020年までに1990年比30%、2050年までに60-80%温室効果ガスを削減することとされた。また、国際的な合意がなされるまでの間、EUは単独でも2020年までに少なくとも20%削減する(1990年比)ことを約束する。途上国については、排出集約度を削減する必要性が指摘され、今後20〜30年にわたって森林減少を食い止める政策・対策を盛り込んだ国際協定が必要だとされた。この他、今回の理事会では、航空業界をEU排出量取引制度の対象とする件、新規自動車からのCO2排出量を削減する件についても有意義な議論があった。
 議長を務めたドイツのガブリエル大臣は、「今回の決議は、気候保護におけるEUのリーダーシップをさらに強め、国際的な気候保護協定の枠組みにおけるEUの公正で相応しい貢献を国際社会に示した」と評価している。
●春の欧州閣僚理事会(3月8・9日):リスボン戦略に関する年次報告書及びエネルギーと気候に関する協議文書への回答を提出することとし、前者については環境技術の革新が重要な役割を果たすこと、後者については環境技術革新、エネルギー・資源効率についてEUをしてトップランナーとすることを目標に掲げるよう強調した。
●農薬の使用に関する戦略:テーマ別戦略の一つとなる、農薬の使用に関する戦略については、これを支持する結論を得た。農薬の持続可能な使用に関する枠組み指令及び1991年植物保護剤の販売登録に関するEU指令(91/414/EEC)を改正するEU規則案については、現在、農業閣僚理事会で議論されている。なお、今回の環境閣僚理事会では、土壌保護に関する戦略及び指令案についても議論された。
遺伝子組換体:ハンガリーに遺伝子組換トウモロコシ禁止措置の解除を求める、欧州委員会の提案が否決された。遺伝子組換カーネーションの輸入及び販売については、反対または賛成いずれも決定数には達しなかった。【欧州委員会環境総局】【欧州環境閣僚理事会】【ドイツ連邦環境省】


下記アドレス:欧州委員会プレスリリース

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