一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス 木材の違法貿易阻止に DNA検出技術を応用
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2006.08.15 【情報源】イギリス/2006.07.29 発表
マレーシアのクチンを訪問中のガーディナー生物多様性担当大臣は、木材の樹種の割り出しに、新しいDNA検出技術を取り入れるパイロットプログラム「CITESリスト木材・木材製品の法的確認のための遺伝子技術開発事業」(1年間)に対し、1万5000ポンドの資金を投入することを発表した。成功すれば、国際的な木材貿易の監視が大きく進歩することになる。このプログラムは、木材の樹種を法的に見極めることを目的とした新しいDNA技術を開発するもの。DNA技術が利用されれば、CITES(ワシントン条約)の木材への適用や、執行担当機関による取締りが容易になると期待される。
現行システムでは、樹種を確定するために、高度な専門知識と膨大な木材標本が必要で、執行担当機関の足かせとなっていた。
このプロジェクトは、特定の樹種に注目した試験方法の確立に必要な、あらゆる段階を対象としている。特に、アジア産のラミン材への応用が期待されている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】