一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA アメリカ・メキシコ国境地域の環境改善に向けた提言を公表
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2006.03.31 【情報源】アメリカ/2006.03.14 発表
EPAの「良き隣人環境委員会」は、アメリカ・メキシコ国境地域の環境保護に関する報告書「アメリカ・メキシコ国境の環境:大気質・交通、文化・自然資源」を公表した。これは、同委員会が大統領および議会に助言を行うもので、今回で9回目の報告書となる。この報告書は、国境沿いに存在する、ネイティブ・アメリカンの文化資源・自然資源を保護するため、連邦政府に対して、これらの資源の保護の必要性を認識した上での国境警備の実施、高い価値を有する土地の購入について、保護団体と関連省庁とのパートナーシップの拡大、土地所有者・開発業者による文化資源の自主的な保護を促進するインセンティブ・プログラムの創設、全国遺産地域プログラムなどの既存のイニシアティブの効果的な活用等を実施するよう求める。
また、国境付近の大気質の維持および交通対策の支援のため、国境通過の渋滞に対処するためのインフラ・技術・人員および関連活動の強化、各種車両からの排出を削減するための新技術・燃料の利用、公共交通機関の利用・相乗り・カーシェアリングなどを促進するよう、政府に求めている。【EPA】