一般財団法人環境イノベーション情報機構
2005年も大気質は確実に改善
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2006.02.03 【情報源】イギリス/2006.01.19 発表
イギリスの都市や街の大気汚染状況は、引き続き、改善傾向にあることが、1月19日に発表された「大気質 持続可能な開発指標 2005年版(暫定版)」により明らかになった。これによると、都市部の汚染レベルは2004年と同等で、地方の汚染レベルは少し改善しているという。2005年に、大気汚染度が高い又は中程度とされた日数は、都市部が平均22日(前年23日)、地方が41日(前年44日)であった。地方環境担当のジョー・ブラッドショー大臣は、国際的、国内的な対策が機能しているが、大気質戦略の見直しを図り、目標達成に向けて取組んでいく旨コメントした。
この他、大気質戦略で定められている、CO、1,3-ブタジエン及びベンゼンに関する2003年目標値、鉛に関する2004年目標値は達成された。一方で、NO2の2005年目標値、粒子状物質の2004年目標値は、道路交通からの排気ガスなどのため、特に都市の中央部や交通量の多い道路沿いなど、一部で目標が達成できなかった。オゾンの2005年目標値も一部で達成できなかった。
なお、2005年は、国の自動モニタリング地点のうち、SO2目標値を超えたところは一カ所も無かった。【イギリス環境・食糧・地方省】