一般財団法人環境イノベーション情報機構
知床の世界遺産への推薦が正式決定
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2004.01.16 【情報源】林野庁/2004.01.16 発表
2004年1月16日、日本政府は世界遺産条約に基づく「世界遺産一覧表」に自然遺産として「知床」を推薦することを正式決定した。推薦地域は北海道知床半島の面積計5万6,100ヘクタール(核心地域:3万4,000ヘクタール、緩衝地域:2万2,100ヘクタール(うち海域:7,400ヘクタール含む)。
半島中央部には最高峰の羅臼岳をはじめとする標高1,500メートルを超える知床連山が縦走し、流氷が育む海洋生態系と原始性の高い陸域生態系の特徴的な相互関係、シマフクロウなどの絶滅危惧種が生息地している点などが特徴だが、陸域から海域を含んだ統合的な管理計画がないことが、世界遺産推薦の課題となっていた。
今回の推薦決定は2003年12月15日までに、関係省庁、地元自治体などをメンバーとする「知床世界遺産候補地地域連絡会議」による管理計画案がまとまったことを受けたもの。
なお日本政府は2004年2月2日までにユネスコ世界遺産センターに推薦書を提出する方針で、「世界遺産一覧表」への登録の可否は、ユネスコ側が実施する専門的見地からの審査に基づき、2005年6月頃に開催される第29回世界遺産委員会で決定される見込みだ。【林野庁】