有害大気汚染物質の指針値設定方針案と４物質の指針値案への意見募集開始

【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2003.06.16 【情報源】環境省／2003.06.16 発表

　中央環境審議会大気環境部会健康リスク総合専門委員会は、平成１５年６月１６日までに（１）有害大気汚染物質の健康リスク低減のための指針値設定方針についてまとめた「今後の有害大気汚染物質による健康リスク評価のあり方について」と（２）４物質の具体的な指針値設定を行った「アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、水銀、ニッケル化合物に係る健康リスク評価について」の２つの報告案をまとめ、これらの案について平成１５年７月１１日まで意見募集を実施することにした。意見は郵送、ＦＡＸ、電子メールで受付ける。
　同委員会は全国的なモニタリングが実施されている大気汚染に関する優先取組物質２２物質（注１）のうち、測定可能で環境基準が設定されていない１５物質の健康リスク低減のための指針値を審議していた。
　このうち指針値設定方法としては、文献調査により算出した理論的な指針値と環境経由の暴露量を見積もる曝露評価の結果を比較した総合的なリスク評価に基づいて行うことが示された。
　また今回提示された指針値はアクリロニトリルで１立方メートルあたり２μｇ、塩化ビニルモノマーで１立方メートルあたり１０μｇ、水銀で１立方メートルあたり０．０４μｇ、ニッケル化合物で１立方メートルあたり０．０２５μｇ（いずれも年平均値）。【環境省】