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環境ニュース[国内]

国有林を利用した木造文化財修復用の森づくりを開始 

自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2003.03.31 【情報源】林野庁/2003.03.28 発表

 林野庁は、文化財に指定されている神社仏閣などの木造建造物の修復用として利用できる木材を育てる「古事の森づくり」の活動に加え、伝統工芸品や伝統的な祭礼行事に使われる木を国有林を使って育てる「木の文化を支える森づくり活動」を開始することにした。
 この森づくり活動は、伝統工芸品や歴史的建造物など、日本の「木の文化」と関係が深い国有林を対象に、森林管理署長と地域の協議会などが10年以下の協定を締結(活動内容に応じて更新・継続)、地域協議会側が下草刈りなどの作業や木の文化に関する教育活動を担当、森林管理署は森づくりの計画作成時などに協力する形で森づくりに取り組むもの。
 なお木の文化を支える森づくり活動の記念行事として、平成15年4月12日と5月11日に、広島県宮島の「悠久の森づくり」と茨城県筑波山の「第2回古事の森づくり」の実施がそれぞれ計画されている。
 広島県宮島町には世界文化遺産に指定されている厳島神社があり、有志により結成された「宮島千年委員会」が宮島町の国有林内でクスノキの育成活動に取り組むことになっている。4月12日の「悠久の森づくり」では豊原源太郎・広島大学宮島自然植物実験所助教授の講演「宮島の植物について」や中学生による植樹が行われる。
 一方、筑波山は日本百名山のひとつで、筑波山国有林には100年生のヒノキが生育している。5月11日の「第2回古事の森づくり」にはヒノキの苗約1000本の植樹や作家の立松和平氏の講演会、棟梁の田中文男氏、筑波大教授の餅田治之氏が参加するシンポジウムが予定されている。【林野庁】

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