水問題・森林問題関係者がともに推進すべき行動を提案　水と森林円卓会議

【水･土壌環境 その他(水･土壌環境)】 【掲載日】2003.03.25 【情報源】林野庁／2003.03.21 発表

　林野庁は第３回世界水フォーラムの閣僚級国際会議が２００３年３月２２日に開催されることに先立ち、３月２１日に滋賀県大津市の大津プリンスホテル内で「水と森林円卓会議」を開催した。
　円卓会議では各国、国際機関、世界水フォーラムの森林と水に関係する分科会の代表者、地元代表らが出席、森林と水の保全についての取り組み事例の発表、発表を踏まえた議論を行ない、最終的に円卓会議の宣言文をとりまとめた。
　森林と水の問題は相互に密接な関係があるにもかかわらず、これまで別々の場で議論されてきた。宣言文はこのことを踏まえ、水問題に関する関係者と森林問題に関する関係者が一致して推進すべき行動の内容を提案している。
　水管理プログラムの一環として持続可能な森林経営のための行動をとる必要性があるとの認識の下に、森林が河川流量、洪水緩和、地下水のかん養などに及ぼす影響について調査研究・モニタリングを進めること、森林の水文学的な機能の総合的な評価を促すこと−−が謳われているほか、政府、地域社会、一般市民など森林と水に関連する全ての利害関係者間の協力体制を促進すること、これらの利害関係者に対して科学的知見と情報を普及していくための教育手法の開発に努めることなどが盛り込まれている。【林野庁】