一般財団法人環境イノベーション情報機構
「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産推薦 日本政府が正式決定
【環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2003.01.17 【情報源】外務省/2003.01.16 発表
政府の世界遺産条約関係省庁連絡会議は2003年1月16日までに、「世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」に基づく世界遺産の文化遺産登録候補地として、吉野熊野国立公園と高野龍神国定公園の一部が含まれる「紀伊山地の霊場と参詣道」を推薦することを正式決定した。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の推薦地域としては、修験道の拠点である吉野・大峯、熊野信仰の中心地である熊野三山、真言密教の根本道場である高野山の三霊場と、これらを結ぶ大峯奥駈道、熊野参詣道、高野山町石道などの参詣道から構成される地域が想定されている。
これらの地域は古代から神仏の霊場として知られ、地域内には史跡7件、史跡・名勝1件、名勝1件、名勝・天然記念物1件、天然記念物4件が指定され、国宝4棟、重要文化財23棟の建造物も含まれている。また、森林を含んだ霊場全てと参詣道の一部が自然公園内に存在している。
なお世界遺産条約関係省庁連絡会議で推薦が正式決定されたことを受け、平成15年2月1日までに外務省を通じ日本政府としての推薦書がUNESCO世界遺産センターへ提出される予定。
実際に登録されるかの可否は国際記念物遺跡会議の専門家による審査を経て、平成16年6月頃開催予定の第28回世界遺産委員会で決定される見込みだ。【外務省】