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環境ニュース[国内]

臨海部の森づくりめざし、東京港埋立地で23本の樹木の「根株移植」実験実施へ

自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2002.11.28 【情報源】国土交通省/2002.11.28 発表

 都市再生プロジェクト第3次決定の中に盛り込まれた「臨海部の緑の拠点形成」を検討するために国土交通省港湾局に設置された研究会「臨海部の森づくり研究会」は、東京都海上公園内の樹木の一部を同埋立地に移植し、生育状況の経過観察を行う実験を行うことにした。
 この実験は濱野周泰・東京農業大学助教授の指導により、大井ふ頭中央海浜公園なぎさの森の間伐対象木のうち、クスノキ、スダジイ、マテバシイ、モチノキなど臨海部緑地でよく見られる常緑樹22本と落葉樹1本を移植するもの。
 臨海部の厳しい環境の中で大規模な森をつくるためには整備手法、植栽技術、維持管理方法など技術的にも多くの課題があるが、課題を克服する植栽手法として、地表に近い幹と木の根っこの部分だけを移植する「根株移植」を行うのが今回の実験の特徴。
 幹や枝葉があると水分が多く必要となるため、移植の実施時期や管理方法に多くの制約があるが、根株移植した場合には、このような制約から解放される部分が大きいという。
 なお通常、常緑樹の移植実施適正期は、4月中旬から6月上旬にかけてであるが、今回は根株移植の効果を観察するために、あえて常緑樹の移植実施不適期の12月上旬に移植を行う。移植された樹木は平成15年5月頃まで観察を行う予定だ。【国土交通省】

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