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環境ニュース[国内]

NEC、我孫子事業場で生物多様性保全活動、絶滅危惧種のオオモノサシトンボを保護

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2013.02.28 【情報源】企業/2013.02.26 発表

 NECの我孫子事業場(千葉県我孫子市)は、生物多様性を保全する活動を実施した。絶滅危惧種となっているオオモノサシトンボの保護を目的に、事業場内に4つ並ぶ池「四つ池」のうち1つの湧水池の水を排水し、池干しをすることで生息に悪影響を与える外来魚を駆除した。地元の自然保護団体の協力で行った。生物調査は今後も続ける。
 NECのグループ生物多様性行動指針に基づく取り組み。四つ池は利根川から派生してできたと考えられ、周辺でオオモノサシトンボの生息が確認されていた。このため我孫子事業場では、生息空間(ビオトープ)設置や外来魚駆除などの活動を展開。今回、四つ池の端にある縦横70m、48m、面積2462m2の池の水を抜いて外来魚を排除した。
 2012年11〜12月に排水作業と池干しをした結果、外来魚のオオクチバスの大型成魚約130匹、同ブルーギルの大型成魚約350匹などが駆除できたことに加え、貴重種のイシガイ500体以上を保護。フナ類約240匹、コイ約70匹や、ワタカ、ハゼ類、テナガエビなどを捕獲する成果があった。外来魚は事業場開設以前から生息していたとみられる。
 オオモノサシトンボは、モノサシトンボに似ているがやや大きく黒みが強い。関東地方など9都県に分布するものの減少が著しく、現存するのは24カ所だけ。我孫子事業場では1982年の開設以来、従業員以外の入場を制限してきたため自然が残り、生息できたとみられる。駆除した池を中心に人工トンボ池を増設するなど。保護を継続する。【日本電気(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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