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環境ニュース[国内]

富士通、ICTを活用した国内初の市民参加型の生物多様性調査を開始

環境一般 CSR】 【掲載日】2011.02.21 【情報源】企業/2011.02.17 発表

 富士通は、情報通信技術(ICT)を活用した国内で初めての市民参加型の全国タンポポ調査を2月22日に始める。GPS機能が付いた携帯電話のカメラで撮影したタンポポの写真と位置情報のデータを広く集め、タンポポの専門家がデータを基に在来種、外来種を判定すると同時に開花日を推定し、全国のタンポポ前線マップを作成する。マップはインターネットで公開する。

 生物多様性保全へのICTの利用を目的に富士通は、2010年の春から夏にかけてグループ企業の社員と家族で全国タンポポ分布調査を試行的に実施した。1400枚の画像が集まり、同社のシステムが生物情報の収集に有効だと実証した。今回、生物多様性の啓発を広く進めるとともに、システムのアピールも兼ねて参加の対象を一般市民に拡大して行うことにした。

 期間は9月30日までで、参加者は身近に咲いているタンポポをGPS機能付きの携帯電話のカメラで写し、位置と時刻の情報を加えて指定のアドレスあてに携帯電話のメール機能で送信する。送られた画像などの情報はデータベースに蓄積され、それを基に在来種、外来種分布を含む全国タンポポ前線マップを作ってネットで公開する。集まった情報は期間、場所などで検索して閲覧できる。

 前線マップと合わせて、白い花をつけるシロバナタンポポの全国分布マップも提供する。シロバナタンポポは西日本に多く分布しているが、温暖化の影響から生育地域を北上させているといわれる。分布マップを作成して現状を把握し、温暖化の影響検証に役立てる。愛知教育大学と連携して調査し、植物分類学や保全生態学への貢献も目指す。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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