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環境ニュース[国内]

石見銀山遺跡と周辺景観、世界遺産への登録が決定

環境一般 その他(環境一般)】 【掲載日】2007.06.29 【情報源】外務省/2007.06.28 発表

ニュージーランドのクライストチャーチで開催されていた第31回世界遺産委員会の中で、現地時間の2007年6月28日15時25分(日本時間:同日12時25分)に、日本が世界遺産に推薦していた「石見銀山遺跡とその文化的景観」を、「世界遺産一覧表」に記載する決議が行われた。
 石見銀山は戦国時代から近代まで稼業した島根県の鉱山で、16〜17世紀には同銀山で産出された良質の銀が海外にも大量に輸出された。世界遺産の推薦対象になっていたのは「銀鉱山跡と鉱山町」、「港と港町」、「街道」を含む島根県大田市、温泉津町、仁摩町にまたがる地域。
 07年5月に、世界遺産委員会の諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」( 注1)がユネスコ世界遺産センターに対して行った勧告では、「東西の文明交流の歴史に多大な影響を与えた鉱山遺跡であることを証明する詳細な物証が示されていない」などとして、「記載延期が妥当」という評価がされていたが、その後に日本の関係機関(外務省、文化庁、大田市、島根県)が登録に向けた体制を立て直し、石見銀山遺跡の学術的価値について委員国の理解が得られるよう、補足資料を作成するなどの努力を続けた結果、イコモスの勧告が覆った。
 なお、今回の登録により、日本に関する世界遺産一覧表記載数は、文化遺産11件、自然遺産3件の合計14件となった。【外務省】

 (注1)イコモスは、建築遺産・考古学的遺産保全のための理論、方法論、科学技術の応用を推進することを目的として1965年に設立された非政府機関で、フランス・パリに本部をおいている。世界自然遺産における世界自然保護連合(IUCN)同様、世界文化遺産の調査・評価を担当する諮問機関としての役目も担っている。

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