一般財団法人環境イノベーション情報機構
5県1市が実証試験対象の化学物質簡易モニタリング技術計9件を決定
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2005.10.12 【情報源】環境省/2005.10.11 発表
17年度の「環境技術実証モデル事業」のうち化学物質簡易モニタリング技術の実証試験実施機関である岩手県、愛知県、兵庫県、鳥取県、山口県、名古屋市の5県1市は平成17年10月11日までに、各県市で実証試験を行う対象技術計9件を決定した。環境技術実証モデル事業はエンドユーザーが安心して技術採用を行えるよう、メーカー側ではなく第3者が試行的に環境技術の効果について実証評価を行う事業。
今回の実証評価は17年5月に決定した「化学物質に関する簡易モニタリング技術実証試験要領(第2版)」に基づいて行われる予定で、評価対象となる化学物質簡易モニタリング技術は、抗原抗体反応を応用した酵素標識免疫測定法(ELISA法)を使用した一般環境モニタリング技術のうち、重要性・緊急性が高い微量化学物質の測定が実施でき、操作・管理が簡便で、ppb程度までの測定性能がある−−などの条件を満たしたものとされていた。
今回決定した9件のうち、岩手県の「イミダクロプリド測定キットE」、愛知県の「イプロジオン測定キットE」、兵庫県の「カルバリル測定キットE」、鳥取県の「ビテルタノール測定キットE」と「フルトラニル測定キットE」、名古屋市の「クロロタロニル測定キットE」の6件は(株)ホリバ・バイオテクノロジーの技術。
他の3件は山口県の東ソー(株)「環境中アルキルフェノール類自動免疫測定システム」と日本エンバイロケミカルズ(株)「グリフォサートELISAキット」、名古屋市の日本エンバイロケミカルズ(株)「ポリ臭化ジフェニルエーテルELISAキット」。
いずれも17年8月4日から9月5日までの募集期間中に申請があった計18件の中から、実証可能性や技術の先進性、環境保全効果などの点を考慮した結果、決定されたもの。
これらの技術については、17年10月中に実証対象技術ごとの実証試験計画が策定された後、18年3月までの報告書作成をめざし、順次実証試験が実施される予定だ。【環境省】