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環境ニュース[海外]

欧州委員会 ヨーロッパの森林を守る新しいスキームを提案

自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2002.07.29 【情報源】EU/2002.07.19 発表

 欧州委員会及び欧州議会は、ヨーロッパの森林をモニタリングし、安全を守る新しいスキーム「フォレスト・フォーカス(FOREST FOCUS)」を提案した。このスキームは、森林をより適切に保全し、環境にとっての森林の重要性について認識を高めることを目的としている。プログラムは2003年1月1日から2008年12月31日までの6ヵ年に渡って続けられ、年間1300万ユーロ(約15億円)の予算が付される。
 これまで、森林に関するEUのモニタリング活動は大気汚染及び森林火災の影響に限定されていたが、「フォレスト・フォーカス」では、これに加えて、気候変動の影響を評価し、生物多様性、炭素固定、土壌保護についてEUの政策を補完するための活動を展開する。
 フォレスト・フォーカス設立提案は、枠組規則提案の形式をとり、EU閣僚理事会による採択が必要となる。採択されれば、EUの政策立案及び実施を支援するため、一貫したデータが提供されることになろう。また、委員会は、データの収集及び評価を体系化し、データ・プラットフォームを運営するため、科学的協力組織を共同調査センター内に設立する。欧州環境庁(EEA)もこの活動を支援する。包括的なモニタリングを確保し、重複を避けるために、全ヨーロッパ及び国際組織、特に大気汚染をモニターするICP Forests(長距離越境大気汚染条約のもとに組織された協力プログラム)との協力も予定されている。
 適切なコストの50%までが加盟国における国家森林モニタリングプログラムとの共同出資となる予定。既に2003〜06年分5200万ユーロ(約60億円)が提案されている。なお、加盟申請国もフォレスト・フォーカスへの参加が可能。【欧州委員会環境総局】

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