一般財団法人 環境イノベーション情報機構

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エコライフガイド

「買い物」の生活フィットネス(1)

レジ袋とエコバックをどう使う?

日本のレジ袋の使用量は、環境省の発表によると、2021年は年間約10万トンと推計されています。2020年7月1日に容器包装リサイクル法に基づくレジ袋有料化がスタートし、多くの人の行動が変わりました。有料化が実施される前の2019年には年間約20万トンのレジ袋が使用されていたので、制度導入後の使用量は約5割も減少したことになります。【1】

レジ袋をいくつもぶら下げている人と、ブランドものの買い物袋を下げて颯爽と歩く人

また、レジ袋の辞退率は2020年3月時点の30.4%から、同年11月には71.9%まで上昇しました。【2】このデータは、レジ袋の有料化が消費者のプラスチックごみ問題に対する意識を高め、エコバック(マイバック)を持参するライフスタイルへの変化を促したことを示しています。

しかし、みなさんはエコバックをいくつ持っていますか?ノベルティなどでもらえることもあり、エコバックが自宅に何枚も眠ってはいませんか。
レジ袋が減ってもエコバックが増えては本末転倒です。
以下の表は、素材別の買い物袋の製造等にかかる環境負荷を計算し、使い捨てレジ袋1枚の環境負荷と比較した場合に推奨される使用回数の目安を示しています。
つまり、表中の推奨回数以上に繰り返し使用しないと、レジ袋を使い捨てるよりも環境負荷が大きくなってしまいます。


レジ袋1枚の環境負荷と比較した際の素材ごとに推奨される使用回数の目安

使い捨てビニール袋 1回
紙製 4〜8回
再利用可能なビニール袋 5〜10回
耐久性の高い不織布ポリプロピレンの袋 10〜20回
コットン製の布袋 50〜150回

(国連環境計画(UNEP)のデータより作成)【3】


このことから、エコバックは用途に合わせたお気に入りを大切に使うことが大事です。無料でもらえるときは、本当に使うか、よく考えて受け取りましょう。


<素材によって異なる用途>

  • ポリエステル(プラスチック素材)・・・軽くて折りたたむこともでき、持ち運びに便利
  • コットン・・・耐久性があり、洗剤や飲料など重い荷物に最適
  • 不織布・・・通気性があり、服や資料など軽いものに適している
  • ジュート・・・麻の一種を原料とする天然素材で、栽培時の環境負荷が少ない

上級者は「風呂敷」を結んでバックにする選択肢も!
あなたならどんな素材を選びますか。

データ出典

参考文献