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GOSAT-GW 環境用語

作成日 | 2026.07.23  更新日 | 2026.07.27

GOSAT-GW

ゴーサット ジーダブリュ   【英】Global Observing SATellite for Greenhouse gases and Water cycle  [同義]いぶきGW  温室効果ガス・水循環観測技術衛星 

解説

2025年6月に打ち上げられた温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT-GW(いぶきGW)」は、日本が長年培ってきた「いぶき」シリーズの技術を継承・発展させた最新鋭の衛星である。従来の「いぶき」や「いぶき2号」が特定の地点を「点」で観測していたのに対し、本衛星は広域を「面」で捉えるスキャン機能を備えている。これにより、二酸化炭素メタンなどの温室効果ガスの濃度分布を、高密度かつ広範囲に把握することができるようになった。

本衛星の大きな強みの一つは、温室効果ガスと同時に二酸化窒素を観測できる点にある。これにより、自然由来のガスと、工場や都市などの「人為起源」の排出を明確に区別し、排出源を特定する精度が飛躍的に向上した。また、900km以上の広い観測幅を持ち、地球上の特定地点を数日おきという高い頻度で監視できるため、大規模な排出漏れなどの変動も迅速に捉えることができるようになった。

こうした高度な観測能力は、国際的なモニタリング体制においても中心的な役割を果たす。国連環境計画UNEP)が主導するIMEO(国際メタン排出観測所)や、AIを活用して排出量を可視化するClimate TRACEといった国際イニシアティブに対し、より信頼性の高いデータを提供することが可能となった。各国の自己申告に基づく排出量報告を衛星から独立して検証する「科学の目」として、グローバルな脱炭素化に向けた実効性のある政策決定を強力に支援することが期待される。(2026年5月作成)

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