一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2011.07.01 更新日 | 2012.05.30
生物学的許容漁獲量(ABC)
セイブツガクテキキョヨウギョカクリョウ 【英】Allowable Biological Catch [略]ABC
解説
水産資源の持続的な有効利用のための資源評価としての推測値で、漁獲可能量(TAC)設定のための科学的根拠とされる。
日本周辺水域における主要水産資源の調査は、水産庁が独立行政法人水産総合研究センターに委託して実施しており、水産総合研究センターは、関係水産研究機関等と連携して調査を行い、さらに外部有識者、漁業者等を加えた意見交換を経て調査結果をとりまとめ、資源評価を行っている。ABCの算定に際し、国連海洋法条約では、長期的に持続可能な最大生産量(MSY)を実現すべきことが謳われている。MSY は「その資源にとっての現状の生物的、非生物的環境条件のもとで持続的に達成できる最大の漁獲量」と解釈されるが、水産庁では、「適切と考えられる管理規則による資源管理を継続することで得られる漁獲量」ととらえるのが実際的とし、その管理規則となる「ABC算定のための基本規則」を提案している。
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関連Webサイト
- 資源評価・資源管理の用語(水産庁):http://abchan.job.affrc.go.jp/yougo/yougo17.html
- わが国周辺の水産資源の現状を知るために:http://abchan.job.affrc.go.jp/
- 我が国における総合的な水産資源・漁業の管理のあり方(独立行政法人水産総合研究センター):http://www.fra.affrc.go.jp/kseika/GDesign_FRM/GDesign.html
- 日本水産業の抜本的構造改革について(独立行政法人経済産業研究所):http://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/07020601.html