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ペルフルオロオクタンスルホン酸塩 環境用語

作成日 | 2010.07.12  更新日 | 2024.03.21

ペルフルオロオクタンスルホン酸塩

ペルフルオロオクタンスルホンサンエン   【英】perfluorooctane sulfonate  [略]PFOS  [同義]パーフルオロオクタンスルホン酸塩 

解説

ペルフルオロオクタンスルホン酸塩(略号はPFOS、化学式はCF3(CF2)7SO3H)は有機フッ素化合物の一種で、撥水撥油剤、界面活性剤、半導体用反射防止剤、金属メッキ処理剤、泡消火剤、殺虫剤、および調理用器具のコーティング剤等の幅広い用途で使用される。

ペルフルオロオクタンスルホン酸は難分解性で、かつこれまでよく知られた脂肪組織への蓄積ではなく血液や肝臓のタンパク質に結合することで実質的に生物濃縮されると考えられる。なお、生物濃縮性(食物連鎖を介したものを含む)の判断は、人間活動から遠く離れた極域のシロクマなどの野生生物で高濃度の蓄積が見られることに基づく。さらにヒトや生態系に有害である。その産業用途等の実態も踏まえ、ストックホルム条約附属書B(製造・使用を制限する措置を取るべき物質)に関連誘導体(ペルフルオロオクタスルホン酸フルオリド:PFOSF)とともに追加された(第4回締約国会議、2009年)。これを受け、日本は化学物質審査規制法でペルフルオロオクタンスルホン酸およびペルフルオロオクタスルホン酸フルオリドを第一種特定化学物質に指定し(2010年4月1日施行)、その製造・輸入を原則として禁止している。(2024年3月改訂)

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