一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2009.10.14 更新日 | 2015.01.23
VOC排出抑制制度
ブイオーシーハイシュツヨクセイセイド
解説
浮遊粒子状物質対策、光化学オキシダント対策を目的として、2004年5月の大気汚染防止法改正で新たに盛り込まれた工場・事業場に対する揮発性有機化合物(VOC)の規制制度。ここではVOCとは「大気中に排出され、又は飛散した時に気体である有機化合物(浮遊粒子状物質および光化学オキシダントの生成の原因とならない物質として政令で定める物質を除く。)をいう。」と定義されている。
制度の特徴は、法による規制と事業者の自主的取組とを適切に組合わせた手法により、効率的な排出抑制を実施しようとしていることである。すなわち、排出量の多い塗装施設、化学製品製造における乾燥施設、工業用洗浄施設、印刷施設、VOC貯蔵施設、接着剤使用施設などに対して、シビルミニマムとしての排出口の濃度規制を適用することとなっている。そして、規制対象以外からのVOCの排出については、事業者の自主的取組みによる創意工夫を尊重して、費用対効果が高く、柔軟な方法で排出削減を行うこととしている。
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関連Webサイト
- 「揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制制度の実施に当たって必要な事項について」中央環境審議会答申について(平成17年4月8日環境省報道発表):http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=5878
- H教授の環境行政時評(第10講):http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h031106_2.html
- 環境省>大気環境・自動車対策>揮発性有機化合物(VOC)対策:http://www.env.go.jp/air/osen/voc/voc.html