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フライアッシュ 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

フライアッシュ

フライアッシュ   【英】Fly Ash  [同義]飛灰 

解説

微小粒子よりなる灰で、空中に浮遊する(fly)性質より呼ばれる。直訳して「飛灰」と呼ばれることもある。

焼却灰は、焼却炉の底などから回収される焼却主灰ボトムアッシュ)と焼却廃ガス中に浮游する飛灰(フライアッシュ)に分けられる。後者は、すす、灰など、燃焼廃ガス中に含まれる固体の粒子状物質で、集じん灰およびボイラ、ガス冷却室、再燃焼室で補集されたばいじんを総称したものをいう。

ごみ焼却施設で集じん装置によって捕集・分離されたばいじんは、特別管理一般廃棄物に指定されている。飛灰は、主灰に比べて融点が高く(1250-1350℃)、生成したダイオキシン類の90%が飛灰に含まれること、また、亜カドミウムなどの低沸点重金属の含有率が高いという特徴がある。それゆえ、直接埋立て処分することができず、溶融固化、セメント固化、薬剤処理、酸その他溶媒による抽出法のいずれかによる中間処理(溶出防止)が義務づけられている。飛灰ペレット状に成形すれば、コンクリート用軽量骨材になる。

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