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カドミウム 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

カドミウム

カドミウム   【英】Cadmium  [略]Cd  

解説

元素番号48番の金属元素。亜鉛などの鉱石中に硫化物として産出する。

カドミウムは、金属として銅・銀・ニッケルなどの合金、鉄などの電気メッキ、蓄電池の電極板、原子炉制御棒、ハンダ、銀ロウ、また化合物として顔料、合成樹脂安定剤などの用途に使われる。

精錬工場などにおいて2年-数年間酸化カドミウムのフュームに経気道的に曝露された労働者では、肺気腫、腎障害、蛋白尿を3大症状とする慢性中毒症を発症する。また、長期、微量での経口曝露による特殊な結果としてイタイイタイ病がある。また、カドミウムは人に対して発がん性を示す。

カドミウムは多くの生物への蓄積性を有し、微生物および軟体動物では生物濃縮係数は数千のオーダーを示すが、大部分の生物は100以下の軽度から中等度の濃縮係数を示す。

大気、水質及び土壌の環境基準、大気及び水質の排出基準がある。

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