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VOC汚染 環境用語

作成日 | 2003.12.03  更新日 | 2014.02.25

VOC汚染

ブイオーシーオセン   【英】Volatile Organic Compounds Pollution  [同義]揮発性有機化合物による汚染 

解説

常温・常圧で揮発する有機化合物による、主に土壌・地下水や室内空気などの汚染をさす。揮発性有機化合物による汚染ともいう。

揮発性有機化合物VOC)は、油脂成分の溶解能や難分解性、不燃性などの特性により、洗浄剤や、塗料・接着剤の溶剤などで広く普及してきた。主な用途は、IC基盤や電子部品の洗浄、金属部品の前処理洗浄、ドライクリーニングなど。

一方、吸引によって頭痛やめまいの原因になるほか、中核神経や肝臓・腎臓機能障害、発ガン性を示すことが報告されるなど問題化。近年住宅の室内空気汚染の原因としても注目される。また、大気中に放出され、オキシダントやSPMの発生に関与していると考えられている。2004年には大気汚染防止法(1968)の一部改正がなされ、浮游粒子状物質、光化学オキシダント生成の原因となる揮発性有機化合物の排出を抑制して大気汚染を改善するために、排出規制が行なわれることとなった。

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