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環境Q&A

含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか 

登録日: 2009年10月23日 最終回答日:2009年11月12日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.33553 2009-10-23 16:48:37 ZWlba5 ronpapa

別のスレッドに便乗しての質問レスをしようと思ったのですが締め切りとされましたので、改めて以下の情報を得たいことについてスレッドさせていただきます。

現在、経済産業省と産業環境管理協会が主催者となって、その開催代行を○ずほ総研さんが担当しての「化学物質管理に関する基礎・実践講座」の各地開催(無料開催)の案内がサイト内に掲載されていますが、あれはどういうものなのでしょうか?
経産省からの周知・普及の一環と理解してはいますが、改正化管法や化審法だけでなく、JAMPのMSDSplusとAISの説明とパソコン実践講座も予定されていますから、国内では複数あったはずの化学物質ネットワークを絞り込む背景があるのでしょうか?

質問の仕方が適切でないかもしれませんが、地方都市に住んでいると、どうしても本当に得たい情報や業界・政界・行政の動向把握が難しくなります。
従来、自動車業界、電気電子業界、化学業界などによって異なったネットワークやフォーマットによって調査依頼が来ることも多く、まだまだそんな状況が続くのかと覚悟はしていたのですが、ここにきて、含有化学物質調査やその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性があるのであれば、環境管理担当者として知っておきたいと思い、何かご存知の方がおられましたらお教え下さい。 ご意見等でも構いません。

※上記のサイト情報へは↓産環協さんの[イベント情報]欄からリンクしています。
  http://www.jemai.or.jp/JEMAI_DYNAMIC/index.cfm
 〔EICネットの国内ニュース欄には掲載されていませんが、PR記事とする意図などはありません〕

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No.33636 【A-11】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-09 18:33:40 cerha (ZWla613

たびたびお世話になります。
やりとりの中でいろいろな会社のみなさんの取り組みが垣間見れて参考になります、こちらこそありがとうございます。私の会社は、環境調査対応が技術内で一つの部署として独立していて(人数は少ないですが)、事業部ごとにもきちんと分かれていて、またそれら事業部をまたぐ全社活動もあってその点では恵まれてそうです。
SINリストの紹介の件は説明不足ですいません、ケムセック自体はスウェーデンの環境NPOでREACH策定にも深く関与したらしいということぐらいしか私もよく承知してませんが、SINリスト(ちなみにSINとは「Substitute It Now(今すぐ代替を!)」という意味らしい)は、海外からの調査依頼などでこのリストで展開してくるメーカーもあったり、また今後のSVHC候補としてもけっこう出回ってるようですので要注目かと。CLP規則は、REACH57条でSVHC候補としてるCMRカテゴリーの分類している法律で(以前の67/548/EEC等です)、よってSINリストはこのCLP規則のCMRカテゴリーから種々の条件でSVHC候補を絞っていったものです。
経産省・産環協主催の「双方向セミナー」は私も某会場に参加申し込みましたが、講演者の方は主に川上(化学業界)で、内容的にも物質・調剤(混合物)の登録に必要な情報の伝達に関する内容のようです。(成形品中のSVHC情報伝達とはまた別。)なお頭越しですいませんが、「OR2ISプロジェクト」はたしかJAMPと日化協が進めている取り組みで、登録に必要な情報(OR、輸入者、輸入数量、用途などの情報)を川上−川中−川下間で情報伝達するためのツール類を開発しようというもののようです。(成形品中のSVHCの伝達がJAMP(AIS)なら、物質・調剤での登録用情報の伝達がOR2ISかと。ちなみに「OR2IS」とは「OR Related Registration Infomation Sheet」の略らしいです。)
以上、参考までに。

No.33637 【A-12】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-09 20:40:20 江戸川の松 (ZWlcd13

お疲れ様です。

>すでにJAMP会員企業となっておられる御社の場合でもセミナー受講は必要なのでしょうか。

実践講座(AISの作成やMSDSplus作成等)であれば、私はともかく、会社の調査担当者には不要だと思っています。
※私共の場合は特にAISですが、管理対象物質が増えた等で更新時に様式の中身が大幅に変更されるようなことでもあれば別ですが・・・。

JAMP主催のセミナーで出席した方がいいかな?と私が思うのは次のケースです(少し回りくどい言い方になるかもしれませんが)。
・サプライチェーンの中でAISやMSDSplusをどのように、いつから流通させるか、を提案するメーカーが増えている場合(選考も兼ねて)。
・REACHを中心とした化学物質管理のEUや日本を含めた各国の状況を把握出来そう、と思った場合。

こんな感じです・・・・。

この書き込み作成中にA-11 cerha様の書き込みがありました。
「OR2IS」については私も知りませんでした。JAMPの会員なのに恥ずかしいです。cerha様の情報は私も参考になります。この場を借りてお礼を申し上げます。

No.33646 【A-13】

多くの情報をいただき、本当にありがとうございます。

2009-11-10 22:30:12 ronpapa 感謝!!! (ZWlba5

cerhaさま。
- すみません。私のような凡夫にまで懇切丁寧な追加情報とご説明をいただき、まさしく“目から鱗”の情報も多く、恐縮しております。(ホントは私の理解力では、すっきり目の鱗が落ちた訳でもなく、腹の中では消化不良状態のはずと自分を戒め、生半可な“知ったか振り”とはならぬよう謙虚に正しい理解の継続に努めます。)

- ケムセックの英文サイト内を正しく読んで理解する段階にまでは至っておりませんが、cerhaさんが定点観測ポイントとしておられる貴重なサイト紹介と追加ご説明をありがとうございました。 環境化学物質における科学的検証過程と規制や追加動向の把握には奥が深いというか広範囲で複雑な過程を要するのですね。世界各国の関連情報や動向を把握するなどは、やはり専門家の(又はコンサル・ビジネスに繋がる)世界でしょうか。

- OR2ISの意味について(直接問い合わせて恥をかかなくてよかったぁ〜冷汗!!)、初めて知りました。 下流域から上流域への「用途情報伝達フォーマット」といった機能も含まれると連想しても良いのでしょうか?
スミマセン。そうではなく「双方向情報伝達ツール」と言ってるでしょう!!と叱られそうです。勉強し直します。
※実は、J-Net21さんのREACH情報コラム(2009.11.06付け) http://j-net21.smrj.go.jp/well/reach/column/091106.html に紹介された「川下ユーザがサプライヤに用途を知らせる権利」(瀧山森雄氏)が気になっていて、「用途情報伝達フォーマット」と「調査依頼フォーマット」がセットになったものに統一されると有り難いのになぁ…との思いが重なってしまいました。

江戸川の松さま。
- 松さんに刺激されました。12月のエコプロ2009に一度は自分で出張参加してみようかなぁ〜という気持ちも生まれてきました。(今からでも間に合えば、人に言う前に自分自身でのセミナー受講も?) それと、CFP表示商品の実情と意図される今後の展開についても自分で見ておくべきだろうし、もっとLCAの理解習得も必要だし…。

回答に対するお礼・補足

<記> 当スレッドはそろそろ閉じなくてはと思いつつ、貴重な情報とコメントを寄せていただけるのでタイミングを失っております。タイムオーバーで自動閉鎖されるまで放置するつもりはありませんが、いずれ機を見て…と思っております。

<記> 質問者が回答欄に返信内容を記入する失礼をお許し下さい。この方法でしたら、後から自分で修正と追加が可能な伝達手段であり、便利な機能というか、質問者側に有利な機能というか…。
先のA-11.とA-12.の返信欄に私が記入しない限りは、そちらも追加・修正が可能なまま残されるはずです。

No.33656 【A-14】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-11 23:38:48 matsu (ZWl743

若干気になったので。
産管協さんセミナーの「双方向情報伝達」というのは、A−11でcerhaさんが言っているように、”物質・調剤(混合物)の登録に必要な情報の伝達に関する内容”に関するもので、製品のSVHC情報伝達とは違うと思います。
内容は、ECHAのガイダンスにある”ディスクリプターシステムを使った用途情報などの定型情報伝達”の件ではないかと思っていますので、CEFICのテンプレートみたいな物か、28,9日の自工連さんの説明会、30日の日化協REACHワークショップ、6日の化工日セミナーと似たような内容かなと思っています。

No.33662 【A-15】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-12 11:37:10 cerha (ZWla613

たび重ねてお世話になります。
弊社は川中で主に成形品を扱うメーカーなので、私自身(というか私の会社自身)化学物質管理等についてはまだまだ勉強中で、逆にそういった身であるからあまり専門的にならないそんな目線での回答ができるかなとも思い、また今まで(現在も)他の方々の投稿により勉強させてもらっており同じような感じで多少は貢献できないものかとも思い、このQ&Aコーナーに参加させてもらってます(なのであくまで参考までに。)。
再度ご質問の件で・・・OR2ISについては、まだあまり具体化してない部分が多いようですが、ネライとしては ronpapaさんも言われている下流からの用途情報(他に輸入者情報や数量なども)の提供や逆に上流から下流へのOR情報やSDS情報・登録番号などの提供といった、EU輸出する調剤(混合物)のREACH対応上で双方が必要とする諸々の情報を伝達するツールの開発、というところにあるようです。
EU域外で製造された物質がサプライチェーンを経て調剤としてEUへ輸入される場合、EU域内の輸入者か(EU域外の製造者が指名した)ORが登録を行うことになりますが、輸入者の多くは商社的立場であり物質に関する技術的知見に疎く、また一方で製造者側は機密の流出を懸念し、よって輸入者でなくORによる登録となるケースが多いようですが、その場合はEU域外のサプライチェーンが複雑なほど輸入者とORの紐付けは難しくなり双方の情報伝達の不備によりREACH不順守の問題が起きる可能性があるようです。ORを立てて登録する川上は、登録する際にカバーする分の数量・輸入者や用途などの情報を川下より入手する必要あり、一方でORに登録をお願いする輸入者は、通関での査察等に備えてORや登録番号などの情報を調剤中の個々の物質に対して川上より入手する必要があります・・・OR2ISはこれらの双方向の情報伝達を機密を守りながら行うという課題に取り組んでいるようです。
matsuさんご紹介の用途ディスクリプターシステムなるものについて私もちらっとガイダンス覘いてみましたが、たぶんOR2ISもこれを組み込むのではないかな?と。(自社用途で考えてみるとSU、PC、ACあたりは何となく当てはめられそう・・・。)
http://guidance.echa.europa.eu/docs/guidance_document/information_requirements_r12_en.pdf
以上、参考までに。

No.33664 【A-16】

(質問者が回答欄に返信内容を記入する失礼をお許し下さい)

2009-11-12 17:18:03 ronpapa (ZWlba5

matsuさま。 A-14.の助言と情報をありがとうございます。
- おっしゃる通り、【講演4】の「〜情報伝達シート(OR2IS)の検討事例紹介〜」の部分は、cerhaさんも述べておられるOR(唯一の代理人による)登録などを想定した、主に物質と調剤(混合物)の間での情報伝達に関わるセミナーと理解しました。
- 経産省としての警鐘と周知啓蒙も意図された緊急セミナーとは思いますが、もう少し分かり易いプログラム説明にして欲しいものです。(JAMPの場合は、商社向けガイダンスというタイトルのものも準備されているようですから)

cerhaさま。 A-15.の分かり易く詳細な説明と情報提供をありがとうございます。
- 私自身改めて勉強中であり、その為に理解が進んでおらず、ご迷惑をお掛けした多くの部分をお詫び致します。(しかし、そのおかげで…?、より多くを学び、情報を得ることができて感謝しております。)
- cerhaさんのスタンスと目線については、なるほどと得心しました。そのお考えがあって、物腰の柔らかい親切で丁寧な分かり易いコメントの数々をいただけるのですね。ありがたいことと存じます。 私の場合も、いろいろと皆さんからの刺激を受けながら視野を広めることを参加の目的としています。その為には、先ずは出来るだけニュートラルな気持ちで理解を進めることから始めたいと思いつつ、なかなかにそうはならず苦労しています。

〔追記〕
- 同時進行となっている下記スレッドについても
 http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=33634
 cerhaさんmatsuさんtodorokiさん江戸川の松さんの
 回答レス内容が理解を進める参考となります。
 (質問者のタケダさんは調剤メーカーさん?ですよね…)

- 経産省主催の無料セミナーは、すでに定員締め切りが多いようですね。
 ということは需要も多いということですから、今後も引き続き
 地方都市を含む各地でのキャラバン開催に期待したいと思います。

- 多くの有用な情報をありがとうございました。2009/11/15 ronpapa

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