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環境Q&A

含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか 

登録日: 2009年10月23日 最終回答日:2009年11月12日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.33553 2009-10-23 16:48:37 ZWlba5 ronpapa

別のスレッドに便乗しての質問レスをしようと思ったのですが締め切りとされましたので、改めて以下の情報を得たいことについてスレッドさせていただきます。

現在、経済産業省と産業環境管理協会が主催者となって、その開催代行を○ずほ総研さんが担当しての「化学物質管理に関する基礎・実践講座」の各地開催(無料開催)の案内がサイト内に掲載されていますが、あれはどういうものなのでしょうか?
経産省からの周知・普及の一環と理解してはいますが、改正化管法や化審法だけでなく、JAMPのMSDSplusとAISの説明とパソコン実践講座も予定されていますから、国内では複数あったはずの化学物質ネットワークを絞り込む背景があるのでしょうか?

質問の仕方が適切でないかもしれませんが、地方都市に住んでいると、どうしても本当に得たい情報や業界・政界・行政の動向把握が難しくなります。
従来、自動車業界、電気電子業界、化学業界などによって異なったネットワークやフォーマットによって調査依頼が来ることも多く、まだまだそんな状況が続くのかと覚悟はしていたのですが、ここにきて、含有化学物質調査やその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性があるのであれば、環境管理担当者として知っておきたいと思い、何かご存知の方がおられましたらお教え下さい。 ご意見等でも構いません。

※上記のサイト情報へは↓産環協さんの[イベント情報]欄からリンクしています。
  http://www.jemai.or.jp/JEMAI_DYNAMIC/index.cfm
 〔EICネットの国内ニュース欄には掲載されていませんが、PR記事とする意図などはありません〕

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No.33664 【A-16】

(質問者が回答欄に返信内容を記入する失礼をお許し下さい)

2009-11-12 17:18:03 ronpapa (ZWlba5

matsuさま。 A-14.の助言と情報をありがとうございます。
- おっしゃる通り、【講演4】の「〜情報伝達シート(OR2IS)の検討事例紹介〜」の部分は、cerhaさんも述べておられるOR(唯一の代理人による)登録などを想定した、主に物質と調剤(混合物)の間での情報伝達に関わるセミナーと理解しました。
- 経産省としての警鐘と周知啓蒙も意図された緊急セミナーとは思いますが、もう少し分かり易いプログラム説明にして欲しいものです。(JAMPの場合は、商社向けガイダンスというタイトルのものも準備されているようですから)

cerhaさま。 A-15.の分かり易く詳細な説明と情報提供をありがとうございます。
- 私自身改めて勉強中であり、その為に理解が進んでおらず、ご迷惑をお掛けした多くの部分をお詫び致します。(しかし、そのおかげで…?、より多くを学び、情報を得ることができて感謝しております。)
- cerhaさんのスタンスと目線については、なるほどと得心しました。そのお考えがあって、物腰の柔らかい親切で丁寧な分かり易いコメントの数々をいただけるのですね。ありがたいことと存じます。 私の場合も、いろいろと皆さんからの刺激を受けながら視野を広めることを参加の目的としています。その為には、先ずは出来るだけニュートラルな気持ちで理解を進めることから始めたいと思いつつ、なかなかにそうはならず苦労しています。

〔追記〕
- 同時進行となっている下記スレッドについても
 http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=33634
 cerhaさんmatsuさんtodorokiさん江戸川の松さんの
 回答レス内容が理解を進める参考となります。
 (質問者のタケダさんは調剤メーカーさん?ですよね…)

- 経産省主催の無料セミナーは、すでに定員締め切りが多いようですね。
 ということは需要も多いということですから、今後も引き続き
 地方都市を含む各地でのキャラバン開催に期待したいと思います。

- 多くの有用な情報をありがとうございました。2009/11/15 ronpapa

No.33662 【A-15】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-12 11:37:10 cerha (ZWla613

たび重ねてお世話になります。
弊社は川中で主に成形品を扱うメーカーなので、私自身(というか私の会社自身)化学物質管理等についてはまだまだ勉強中で、逆にそういった身であるからあまり専門的にならないそんな目線での回答ができるかなとも思い、また今まで(現在も)他の方々の投稿により勉強させてもらっており同じような感じで多少は貢献できないものかとも思い、このQ&Aコーナーに参加させてもらってます(なのであくまで参考までに。)。
再度ご質問の件で・・・OR2ISについては、まだあまり具体化してない部分が多いようですが、ネライとしては ronpapaさんも言われている下流からの用途情報(他に輸入者情報や数量なども)の提供や逆に上流から下流へのOR情報やSDS情報・登録番号などの提供といった、EU輸出する調剤(混合物)のREACH対応上で双方が必要とする諸々の情報を伝達するツールの開発、というところにあるようです。
EU域外で製造された物質がサプライチェーンを経て調剤としてEUへ輸入される場合、EU域内の輸入者か(EU域外の製造者が指名した)ORが登録を行うことになりますが、輸入者の多くは商社的立場であり物質に関する技術的知見に疎く、また一方で製造者側は機密の流出を懸念し、よって輸入者でなくORによる登録となるケースが多いようですが、その場合はEU域外のサプライチェーンが複雑なほど輸入者とORの紐付けは難しくなり双方の情報伝達の不備によりREACH不順守の問題が起きる可能性があるようです。ORを立てて登録する川上は、登録する際にカバーする分の数量・輸入者や用途などの情報を川下より入手する必要あり、一方でORに登録をお願いする輸入者は、通関での査察等に備えてORや登録番号などの情報を調剤中の個々の物質に対して川上より入手する必要があります・・・OR2ISはこれらの双方向の情報伝達を機密を守りながら行うという課題に取り組んでいるようです。
matsuさんご紹介の用途ディスクリプターシステムなるものについて私もちらっとガイダンス覘いてみましたが、たぶんOR2ISもこれを組み込むのではないかな?と。(自社用途で考えてみるとSU、PC、ACあたりは何となく当てはめられそう・・・。)
http://guidance.echa.europa.eu/docs/guidance_document/information_requirements_r12_en.pdf
以上、参考までに。

No.33656 【A-14】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-11 23:38:48 matsu (ZWl743

若干気になったので。
産管協さんセミナーの「双方向情報伝達」というのは、A−11でcerhaさんが言っているように、”物質・調剤(混合物)の登録に必要な情報の伝達に関する内容”に関するもので、製品のSVHC情報伝達とは違うと思います。
内容は、ECHAのガイダンスにある”ディスクリプターシステムを使った用途情報などの定型情報伝達”の件ではないかと思っていますので、CEFICのテンプレートみたいな物か、28,9日の自工連さんの説明会、30日の日化協REACHワークショップ、6日の化工日セミナーと似たような内容かなと思っています。

No.33646 【A-13】

多くの情報をいただき、本当にありがとうございます。

2009-11-10 22:30:12 ronpapa 感謝!!! (ZWlba5

cerhaさま。
- すみません。私のような凡夫にまで懇切丁寧な追加情報とご説明をいただき、まさしく“目から鱗”の情報も多く、恐縮しております。(ホントは私の理解力では、すっきり目の鱗が落ちた訳でもなく、腹の中では消化不良状態のはずと自分を戒め、生半可な“知ったか振り”とはならぬよう謙虚に正しい理解の継続に努めます。)

- ケムセックの英文サイト内を正しく読んで理解する段階にまでは至っておりませんが、cerhaさんが定点観測ポイントとしておられる貴重なサイト紹介と追加ご説明をありがとうございました。 環境化学物質における科学的検証過程と規制や追加動向の把握には奥が深いというか広範囲で複雑な過程を要するのですね。世界各国の関連情報や動向を把握するなどは、やはり専門家の(又はコンサル・ビジネスに繋がる)世界でしょうか。

- OR2ISの意味について(直接問い合わせて恥をかかなくてよかったぁ〜冷汗!!)、初めて知りました。 下流域から上流域への「用途情報伝達フォーマット」といった機能も含まれると連想しても良いのでしょうか?
スミマセン。そうではなく「双方向情報伝達ツール」と言ってるでしょう!!と叱られそうです。勉強し直します。
※実は、J-Net21さんのREACH情報コラム(2009.11.06付け) http://j-net21.smrj.go.jp/well/reach/column/091106.html に紹介された「川下ユーザがサプライヤに用途を知らせる権利」(瀧山森雄氏)が気になっていて、「用途情報伝達フォーマット」と「調査依頼フォーマット」がセットになったものに統一されると有り難いのになぁ…との思いが重なってしまいました。

江戸川の松さま。
- 松さんに刺激されました。12月のエコプロ2009に一度は自分で出張参加してみようかなぁ〜という気持ちも生まれてきました。(今からでも間に合えば、人に言う前に自分自身でのセミナー受講も?) それと、CFP表示商品の実情と意図される今後の展開についても自分で見ておくべきだろうし、もっとLCAの理解習得も必要だし…。

回答に対するお礼・補足

<記> 当スレッドはそろそろ閉じなくてはと思いつつ、貴重な情報とコメントを寄せていただけるのでタイミングを失っております。タイムオーバーで自動閉鎖されるまで放置するつもりはありませんが、いずれ機を見て…と思っております。

<記> 質問者が回答欄に返信内容を記入する失礼をお許し下さい。この方法でしたら、後から自分で修正と追加が可能な伝達手段であり、便利な機能というか、質問者側に有利な機能というか…。
先のA-11.とA-12.の返信欄に私が記入しない限りは、そちらも追加・修正が可能なまま残されるはずです。

No.33637 【A-12】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-09 20:40:20 江戸川の松 (ZWlcd13

お疲れ様です。

>すでにJAMP会員企業となっておられる御社の場合でもセミナー受講は必要なのでしょうか。

実践講座(AISの作成やMSDSplus作成等)であれば、私はともかく、会社の調査担当者には不要だと思っています。
※私共の場合は特にAISですが、管理対象物質が増えた等で更新時に様式の中身が大幅に変更されるようなことでもあれば別ですが・・・。

JAMP主催のセミナーで出席した方がいいかな?と私が思うのは次のケースです(少し回りくどい言い方になるかもしれませんが)。
・サプライチェーンの中でAISやMSDSplusをどのように、いつから流通させるか、を提案するメーカーが増えている場合(選考も兼ねて)。
・REACHを中心とした化学物質管理のEUや日本を含めた各国の状況を把握出来そう、と思った場合。

こんな感じです・・・・。

この書き込み作成中にA-11 cerha様の書き込みがありました。
「OR2IS」については私も知りませんでした。JAMPの会員なのに恥ずかしいです。cerha様の情報は私も参考になります。この場を借りてお礼を申し上げます。

No.33636 【A-11】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-09 18:33:40 cerha (ZWla613

たびたびお世話になります。
やりとりの中でいろいろな会社のみなさんの取り組みが垣間見れて参考になります、こちらこそありがとうございます。私の会社は、環境調査対応が技術内で一つの部署として独立していて(人数は少ないですが)、事業部ごとにもきちんと分かれていて、またそれら事業部をまたぐ全社活動もあってその点では恵まれてそうです。
SINリストの紹介の件は説明不足ですいません、ケムセック自体はスウェーデンの環境NPOでREACH策定にも深く関与したらしいということぐらいしか私もよく承知してませんが、SINリスト(ちなみにSINとは「Substitute It Now(今すぐ代替を!)」という意味らしい)は、海外からの調査依頼などでこのリストで展開してくるメーカーもあったり、また今後のSVHC候補としてもけっこう出回ってるようですので要注目かと。CLP規則は、REACH57条でSVHC候補としてるCMRカテゴリーの分類している法律で(以前の67/548/EEC等です)、よってSINリストはこのCLP規則のCMRカテゴリーから種々の条件でSVHC候補を絞っていったものです。
経産省・産環協主催の「双方向セミナー」は私も某会場に参加申し込みましたが、講演者の方は主に川上(化学業界)で、内容的にも物質・調剤(混合物)の登録に必要な情報の伝達に関する内容のようです。(成形品中のSVHC情報伝達とはまた別。)なお頭越しですいませんが、「OR2ISプロジェクト」はたしかJAMPと日化協が進めている取り組みで、登録に必要な情報(OR、輸入者、輸入数量、用途などの情報)を川上−川中−川下間で情報伝達するためのツール類を開発しようというもののようです。(成形品中のSVHCの伝達がJAMP(AIS)なら、物質・調剤での登録用情報の伝達がOR2ISかと。ちなみに「OR2IS」とは「OR Related Registration Infomation Sheet」の略らしいです。)
以上、参考までに。

No.33629 【A-10】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-06 17:11:01 江戸川の松 (ZWlcd13

ronpapa様 お世話になります。

ronpapa様からの私やcerha様への返信内容はとても貴重です。他社がどのように化学物質管理に取り組んでいるか、案外分からないものです。
私の場合、含有化学物質管理で最初に直面したのは、WEEE・RoHSで、大手取引先の説明会でですが、WEEE・RoHS以上に取引先のグリーン調達基準に「環境マネジメントシステムを確立している会社と優先的に取引します」と明記されていたことが印象に残っています。
<<以下は参考になるでしょうか>>
私共の会社は総勢で100人もいませんが、ronpapa様の会社と同じく組織横断の委員会組織で化学物質管理に取り組んでいます(本来は環境マネジメントシステムの維持・運営のための組織です)。委員会には事務局があり、この事務局が顧客からの要求事項を整理し、含有化学物質調査を設計・開発部門に依頼します。設計・開発部門は資材部門経由で仕入先を中心に調査(主にデータの提出)を依頼します。顧客ごとに回答フォーマットはまちまちなので、仕入先には私共独自の回答フォーマットに記載してもらうケースが大半です。委員会ではこの進捗状況を定期的にチェックしています。
よって仕入先やメーカーへの正確な情報伝達(社内もそうですが)はずっと課題のままです。

また余談ですが・・・。
以前にも述べたとおり、私共の会社はJAMPの会員です。JAMPは各種委員会活動は活発ですが、会員間が交流できるしくみがありません。ホームページの会員リストを見ても、会員会社のホームページとリンクされているわけではないし・・・。
この辺りが何か改善されると会員も増えるのでは・・と思っています。

本日(6日)、JAMPよりメールがきました。
○ずほ総研さん担当の「化学物質管理に関する基礎講座」(無料開催)ですが、エコプロダクツ2009でも開催(12月11日)されるとのこと。
参加を考えてみようかと・・・。

回答に対するお礼・補足

〔記: 2009/11/09 17:30〕 追加情報いただき、ありがとうございます。
なるほど、委員会方式というのは特に遅れた形態という訳でもないのですね。少し安心しました。事務局を置くというのはISO対応など別の意味も含めて必要な面もあるのでしょうが、(当社、ISO認証取得はしておりませんが)大いに参考とさせていただきます。 当社の現状は、各種名称での分科会構成と事業所(工場)単位の委員会との横糸と縦糸の組み合わせ方式で運用しています。

すでにJAMP会員企業となっておられる御社の場合でもセミナー受講は必要なのでしょうか。 その辺の事情はよく理解できていませんが、当スレッド質問の契機となった産環協さん http://www.jemai.or.jp/ の同じ[イベント情報]欄に、先週末(なんとまぁ長いタイトル名ですが)「REACH 規則等への円滑対応に向けた製品含有化学物質の双方向情報伝達に係るセミナー 緊急開催のご案内 (無料)」というのが掲載されていました。 (ご存知と思いますが) http://www.jamp-info.com/ にも同様の[インフォメーション]掲載があって、上記の産環協サイトにリンクしていました。 こちらは基礎講座レベルのみで、実践講座を含まない入り口セミナーのようです。改めて検討してみようと思います。
- 私自身↑このような特定セミナーへの誘導行為(いずれも省庁主催の無料セミナーではありますが)と捕られかねない書き込みは、当サイトのガイドライン抵触になる危惧感も持ちつつ記載しました。甘んじてご批判は受けます。
- このセミナーのプログラム表の中に『講演4:課題解決のための具体的取組み〜情報伝達シート (OR2IS) の検討事例紹介〜』とあるのですが、「OR2IS」が何を意味するのか判りません。「AIS」の誤植かとも思ったのですが、開催者に直接聞くべきでしょうね。(私はまだJAMP推奨システムの全容は理解の入り口ですので…)

No.33622 【A-9】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-06 00:05:35 matsu (ZWl743

>従来、自動車業界、電気電子業界、化学業界などによって異なったネットワークやフォーマットによって調査依頼が来ることも多く、まだまだそんな状況が続くのかと覚悟はしていたのですが、ここにきて、含有化学物質調査やその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性があるのであれば、環境管理担当者として知っておきたいと思い、

業界ごとに調査の思想や化学物質と言うものへの理解度が違うので、おそらく情報ネットワーク統合の可能性は無いと思います。
それぞれのネットワークで、手間隙をかけた分を回収しようとして、費用負担要求やグループへの取り込みなどをはかっているようです。

自動車業界は、鋼材や汎用樹脂などの組成に機密情報の無い材料を、成分情報と使用部位の情報と一緒にしてやり取りしようとしているように見えますので、経産省の言う機密保護対応や、GADSLのような広範囲の禁止、管理物質情報のやり取りは無理で、精度の低いめくら判情報が紛れ込みやすいでしょう。中国品管理は無理では?

電機業界は、解答レスポンスと精度を追求して、JGPSSIで物質を絞り込んで対応しようとしていますが、SVHCの増加に伴ってJAMPの併用と将来の統合をめざしています。ただし、閾値無しのMSDSplusにGADSELリストを取り込むのはかなり無理があるため、自動車向けと統合して調査精度を落とすことはたぶんしないでしょう。

IPC1752や1756での統一方向も有るとは思いますが、基本的にリストの更新頻度や範囲が狭いため、JAMP併用のような体制で無いと管理範囲が不足するように思います。

これ以外に、データ管理フォーマットの会社が、化学品管理やMSDS自動発生などのオプションで化学物質情報伝達もやりたがっているようですが、なにぶん高価なシステムでメンテの費用も必要なため、大企業で無いと普及しないように思います。

回答に対するお礼・補足

〔記: 2009/11/06 14:30〕 有用な情報コメントをいただき、ありがとうございます。
この環境Q&Aサイト内ではcerhaさんやmatsuさんtodorokiさん他多数の方々の回答レスから、その時々に応じた現場実務と生の声の多くを学ぶことが出来ております。 また自分自身の調査・理解を進めることの契機とさせていただいておりますことなど改めて感謝です。

論点がずれるかもしれませんが、(家電品扱いとなるかもしれない乗用車や移動手段が開発される時代に)産業界を自動車、電機、化学などと分類して扱ったり、横割り主体の業界団体編成を行なったり、まして、省庁の縦割り行政もそれぞれの思惑で進められたりでは、本当のグローバル競争には勝てないのだろうなぁ〜と。最近そう感じる場面も多くなりつつあります。

matsuさんのおっしゃる『それぞれのネットワークで、手間隙をかけた分を回収しようとして、費用負担要求やグループへの取り込みなどをはかっているようです。』に含まれる本音の部分は、江戸川の松さんが『景気のせい、と言ったのはJAMPの年会費が今年度から値上がりしたためです。中小企業には痛いです・・・・。』と述べられたことと重ねて受け止めております。
実は、当スレッドでお尋ねしたセミナー受講者派遣は見送り/保留としました。
多岐に渡る当社扱い製品(中間体)においては、現段階でいずれかのシステムやフォーマットに偏る訳にはいかないことと、システム導入とエキスパート養成工数費用の負担、ネットワーク加入後の年会費負担の妥当性など、まだ特定の仕組みに参画する時期には至っていないと判断した結果です。(セミナーは無料でも本当の全国開催でないこと。JAMPへの加入とシステム導入は民間有償となること。経産省が主催ならば、どこまで普及バックアップと国費補助するのか不明なこと。などが具体的な理由でもあります。←ここまで書いてもいいのかな?!) 但し、今後も引き続きJAMPを含めた理解を深めることと、社内の化学物質管理体制の強化/再構築を模索することとしました。
matsuさんの言葉にある『なにぶん高価なシステムでメンテの費用も必要なため、大企業で無いと普及しないように思います。』についても含蓄を感じます。 川の流れに三艘の船(情報伝達の仕組み)があって、そのいずれにも関連する業種形態の中小・中規模企業の場合、まだ乗る船を決めかねるといったところです。

No.33621 【A-8】

Re:含有化学物質調査とその国内情報ネットワーク統合の可能性・方向性はあるのですか

2009-11-05 10:16:57 cerha (ZWla613

ふたたびお世話になります、前回のronpapaさん返答の末尾にぼそっと出ていた「皆さん(の会社)は、どのような仕組みと体制作りで対応しておられるのでしょう?」という点で参考までに。
私の会社は、運よくというかほぼ業種ごとに事業部が分かれていてそれぞれ業種のお客さんから個別の事業部に対して依頼がきてそれに対応するので、その点では恵まれているかも。(ただし様々な業種にまたがった製品を扱っている事業部もありそこはやはり錯綜してますが、逆にそういった製品は複雑なアッセンブリ製品は少なく含有物質を特定しやすくそれはそれで恵まれているかも。)入手した含有情報の管理も、ようやく数年前に社内データベース化できて、もろもろの調査にも対応しやすくなりつつあります(まだま改良必要ですが。)。
一方で川上への購入原材料調査に関しては、各事業部から個別の依頼が同じ上流企業へ舞い込むことも当然あるわけで、その点ではより上流のほうが個別対応に奔走することになってしまっているかも。(ただし一方で上流ほど含有物質情報を掌握しやすい立場にありその点では中流が一番苦しい?)
上記の事情を極力回避するために弊社でも、購入材料に対するグリーン調達基準作成やREACH規制のSVHC含有調査では事業部ごとでなく全社的取り組みとして対応しました。
回答ツール・フォーマット類の統一化は困難だとしても、調査対象物質リストだけでも統一化されないかと希望してますが、これも個々の業種ごとの事情もあるから仕方ないところなのか。リストでもうひとつ希望するのは更新頻度で、自動車のGADSLは毎年更新でどんどん増大するし、そもそも法規対応ではREACHだけでもSVHCが今後半年〜1年ごとに追加されるとそれを追っかける必要あるし、JAMPはそれを見越してCMR・PBTも含めているが(だから膨大なリストになってしまっていてそれはそれで大変)、そのCLPのCMR自体もどんどん追加されるので結局頻繁な見直し必要になって・・・。(そういえばケムセックのSINリストも最近更新されて89物質追加された。)
http://www.chemsec.org/list/about-sin/methodology
最後はただのぼやきになってしまいましたが、以上参考までに。

回答に対するお礼・補足

〔記: 2009/11/06 12:30〕 追加コメントいただき、ありがとうございます。
出張中であった為にお礼が遅くなりましたことと共に、下記をお詫びします。
↓私の書き込みに誤字も多いのは、知識・認識・理解不足の証しですね。
△ プレパレーションはプレバランスと言うべきで、CMRsをCRMと間違ったり…。スミマセン。
発がん性 (Carcinogenic)、変異原性 (Mutagenic)、生殖毒性 (toxic to Reproduction)の3つの頭文字から「CMRs物質」でした。(他にも間違い表現などあるかもしれません。ご容赦ください)

私の無知で素朴な悩み事に対してまで、貴重な実務ご経験とコメント情報をいただき感謝申し上げます。大いに今後の参考とさせていただきます。 当社は各種素材による容器類の製造供給メーカーの立場で、成形加工だけでなく金属塗装や印刷、樹脂部品類も扱います。客先は数百社に及び、品目数は数千種となります。 社内組織として専任の環境部門は設置しておらず、組織横断の委員会組織で運営していますので(品質管理部門と環境部門を併合する組織体制とされる企業も多いようですが)、多岐に渡る環境課題に対応する為の組織横断の役割分担と仕組み作りを目指したいと考えつつ暗中模索しています。 個人的には(情報管理は社内ネットワークに一元化するとして)、化学物質に対応する主管部門は、環境担当部門ではなく、品質管理又は技術開発部門の担当にしたほうがいいかな…と思索しています。(「早く誰かに丸投げ出来たらなぁ〜」と望む日々ですが)

紹介いただいたケムセックChemSecの英文サイトを覗いて見ましたが、第一印象「うわっ!英語だ!!」と…(笑)。確かにSIN ListにREACHのSVHCも意識した追加89物質を加えて計356物質に2009年10月より更新する…というような事が書いてあるのでしょうか。(CLPレギュレーションListというのは理解不足のままですが、PBTsとvPvBsの説明もあったりで、専門の方にとっては難解でもないのでしょうが、やはり私にはチョット。)

No.33612 【A-7】

A-5の補足と余談のことで・・・

2009-11-02 19:11:51 江戸川の松 (ZWlcd13

A-5で紹介させていただいた内容のことで、一部補足させてください。

>あと、下記で主催しているセミナーが有償ですが、安価で開催されてい>るので、年1回は参加するようにしています。
> http://www.iri-tokyo.jp/course/ichiran.html

このセミナー(もう終わったセミナーですが)の参加資格は東京都内の中小企業が対象ですが、地方の方でも本社や事業所が東京にある場合、参加できるので、紹介させていただきました。

各地方公共団体で年1回でも良いので、このようなセミナーを主催していると良いのですが・・・。
※上記のセミナーの場合、J-Net21に執筆される方も時々講師として来られるようなので・・・。

余談のことですが・・・。
確かにJAMPが主催するセミナーには必ず経産省の方が講師として参加されてますし・・・。
省庁だけではなく、業界も問題があるのかも知れません。JAMPの場合も
最初はJGPSSIに関わっていたメンバーが多くいたため、電機・電子業界主導では?と勘繰られた時期があった、と記憶しています。

景気のせい、と言ったのはJAMPの年会費が今年度から値上がりしたためです。中小企業には痛いです・・・・。

回答に対するお礼・補足

〔記: 2009/11/06 12:00〕 追加コメントいただき、ありがとうございます。
出張中であった為にお礼が遅くなりましたことをお詫びします。
ご紹介いただいたセミナー情報なども今後の参考とさせていただきます。
確かに地方都市にいますとセミナー等の開催や受講機会も少なく、一極集中型の弊害を痛切に感じることも多々あります。
私事ですが、私が化学物質含有情報に関して最初の洗礼を受けたのはHCB含有情報騒ぎの時です。その後REACHに関する最初の経産省セミナーに出張参加し、当時は「なんのこっちゃ」という気分と、「えらいこっちゃ」という両方の気持ちでした。その後、一年も遅れてREACH説明会キャラバンが地方都市にも巡回してきました。「遅いっ!」という気持ちと、その説明内容に何ら進展が見られず苛立ったこともありました。産業界の動きもそれぞれ多岐に渡りますから、ますます混乱した状態で今日に至っているという印象です。化学品業界内でも取引先によっての温度差を感じる場面も多く、大企業と呼ばれる仕入先ですらそうですから、中小の仕入先では不安を感じるものの、大企業では処方・提供してくれないものも多いのが実態だと感じています。愚痴っぽい言い方ですが、現場末端の実情を知ったネットワーク作りと普及啓蒙策の計画的推進が望まれます。…と、誰に言っていいのかも分かりませんが。(苦笑!)

〔雑記〕 昨年度の当サイト改修の際のバグのひとつだと思うのですが、Q&A欄の[最終回答日]クリックをしての昇順並べ替え機能を使っても、当No.33553スレッドは(No.33559スレッドも同様に)正常に並べ替え表示されません。 今後のシステム改善箇所のひとつでしょうが、回答者や閲覧者の方にとっては不都合な機能不全と思われます。

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