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環境Q&A

PBBsなどの定量下限値の説明のしかた 

登録日: 2008年05月22日 最終回答日:2008年05月26日 健康・化学物質 その他(健康・化学物質)

No.28082 2008-05-22 05:58:31 ZWlb351 顧客担当A

ポリ臭化ビフェニル(PBB)の分析表提出にあたってなのですが、検出下限値5mg/kgにおいて、Mono〜Deca までの10物質欄すべて、「検出せず(N.D.)」、Total PBBs 「検出せず(N.D.)」という結果を提出したところ、下記質問を受けています、うまく納得してもらえないので、ご支援いただきたく、お願いいたします。

*Total PBBs ということは、TotalPBBsという物質を測ってるのではなく、Mono〜Deca までの10物質の積算では無いのか?10物質を足したものであるのだから、検出下限の5mg/kgx10=50mg/kgなので、「<50mg/kg」とすべきではないか?

検出下限でN.D.ということは、0との判定であるので、Totalも0ですと説明しても納得していただけません。
うまく納得・説得する手順をご教授ください。
よろしくお願いいたします。

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No.28111 【A-11】

Re:混合物全体と部分単体の分析の場合

2008-05-25 03:43:02 なんちゃって計量士 (ZWl9549

 部分単体と全体の評価はその計測方法により一概には申せません。この点でも質問者は、自らはぐらかしにより回答ができない質問にしています。

 一番わかりやすいのは水銀の分析です。
 全水銀が定量限界の場合有機水銀は分析せずとも定量限界以下であることは分析従事者なら簡単に理解できると思います。

 少々やっかいなのは窒素の場合です。この辺回答で分析従事者なら回答の意味合いが理解されると思います。

 つまり

 5mg>1検体     50mg>10検体
 5mg>1検体      5mg>10検体

 どちらも正解の場合があります。
 A−9を利用すれば
 5mg>1検体     45mg>10検体
 5mg>1検体     40mg>10検体
 5mg>1検体     38mg>10検体
 5mg>1検体     20mg>10検体
なんて正解が出る場合もあります。

 もっとも下の四つは相当強引な方法ですけど、数学的には意味があります。
 どのような整合性をとるかに関しては、その計量を管理している管理者の考え方一つですが、実際に分析評価を行っている当事者からすれば、何に利用するかにより、また扱っている数値の意味する内容により解釈は当然変えていくべきですし、変わらざるを得ないのが本音です。

 単純に放流基準や、環境評価の場合には線引きだけで済むのですが、工程管理の指標に使用するなどの観点になると単純じゃありませんから。

No.28112 【A-12】

Re:部分単体の存在が独立している場合と何らかの関連がある場合の場合

2008-05-25 04:32:00 なんちゃって計量士 (ZWl9549

 この問題もやっかいです。各部分が本質的に独立しているのか、何らかの相関があるのかなんて実際には判断できない場合が多いです。

 まあ実際ランダム分布で相関がない場合には割合判別がつくのですが、計算して相関係数0なんてことは間違ってもありませんから。まあ0.5以下の場合には相関がないと判断して良いでしょうが、0.8とか0.9の場合に相関なのか、疑似相関なのかを判断するのは相当難しい。

 独立の場合でトータルを一式計量する方法がない場合にはそれこそ定量限界の総和が総量の定量限界になる。

 ここまでを纏めてみますと、まずトータルの濃度として計量しているか否かがまず明確ではありません。
 定量限界以下であることは明記されていますが、検出限界値と検出の結果が明記されていません。
 分析方法とその精度も明記されていません。
 単純に解釈すれば、引っかけ問題。そこまで悪意にとらないとしても、正解がでないことは明らか。考え方とすれば回答を色々斟酌して再検討する必要があります。

 ですからお客さんのTotalPBBsの質問そのものを質問者が全く理解していないのでは回答のしようもありません。
 実際計っているのかいないのかも明確になっていません。
 これからISO殿のような分析方法では「定量下限値5mg/kg×10物質=50mg/kg未満」が正解になることも理解できていないようです。
 おせんち殿の「10mg/kg定量出来たとすると、55mg/kg未満10mg/kg以上」も違和感があるようですが、分析方法によっては詮無きことです。この表記方法で何らかの定められた数値を超えて困るなら、別途測定方法を考えるのが分析従事者の考え方と思います。分解して臭素を定量するとかで全体濃度の上切りはできるはずです。別の言い方をすれば、添加剤なのですから、当然予想される含有物は想定されるとも思います。

 だいたい、応答性は良くない、クロスコンタミは起こりやすい、脱臭素シフトは起こす、EPAとBAMでは方法も異なる。ラボ毎に異なる値が出るような分析でここまでしつこく検討する必要があるのかな。

No.28120 【A-13】

Re:時間ができたのでさらに補足

2008-05-26 01:30:39 なんちゃって計量士 (ZWl9549

 そもそもの混乱の原因

>検出下限でN.D.ということは、0との判定であるので、Totalも0ですと説明しても納得していただけません。
>うまく納得・説得する手順をご教授ください。

 N.D.は計量の世界では検出限界以下を表すことが標準になっています。しかるに質問者はA-1回答にてこれを定量限界に突然修正しています。つまり分析結果を読み込んでもいなければ、正しく結果を読む能力すらないことを発言されているのです。

 質問者は元々分析方法も、分析結果の解釈方法も全く理解せず、顧客に対して誤った説明を行った上で、それを糊塗するための方法をこの掲示板に求めたのです。

 小生は、この場で質問者を誹謗したり愚弄するために時間をついやしているわけではありません。長くこの掲示板を観察して参りましたが、気楽に質問できることと、非科学的な態度を混同した行為のために、一向に質問も回答も収束せず混乱することを危惧しているだけです。

 顧客の質問は至極当然の内容で、Mono〜Deca までの10物質の積算でTotalPBBsを計算しているなら当然、「<50mg/kg」とすべきではないか?が正解であるにもかかわらず、自身は分析方法も確認せずに回答した結果に口先だけでの回答を求めているだけでしょう。

 この質問に真摯に回答するにはTotalPBBsの計算方法を明確にしてその結果を説明するのが唯一の正当な方法としか言いようがありません。
 でも質問者は一番重要な部分を隠蔽しながら「うまく納得・説得する手順をご教授ください」と小馬鹿にしながら棚から何かが落ちてくるのを待っているだけ。

 それだけです。

回答に対するお礼・補足

なんちゃって計量士さま、A9〜A13のご回答、参考になりましたというのも片腹痛いと思われるかもしれませんが、ありがとうございました。また、ご指摘、耳が痛いですが、率直にご回答いただき、かえって嬉しかったです。

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