一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

アスベスト新JIS法について 

登録日: 2008年07月07日 最終回答日:2008年07月19日 環境一般 その他(環境一般)

No.28611 2008-07-07 08:36:07 ZWla355 検査員

ついにJIS出ましたね。私も拝見しましたが、いくつか疑問があります。みなさん意見をお聞かせ願えないでしょうか?
 まず、先にもありましたが、浸液1.618と1.620・・・ほんとうに違いあるんでしょうか?どちらか一方で良いのでは?
 次に、結果書記載内容に粉砕方法・分析室温度の記載。なんの意味があるのでしょう?どちらにしろ25℃以外表記出来ないのでは?
 次に、アンソフィライトの標準がない。これはもはや致命的では?
 次に、バーミキュライトの分析について。標準との比較とありますが、本当にこんなやり方でいいんでしょうか?標準試料はクリソタイル0.8%です。ということは0.2%から0.7%はどうなるんでしょう?グレーゾーンですか?
 次に、検量線U法のc)のところ間違ってませんか?1mg当り0.01mgなのだから、10ml、50ml、100ml・・・となるのでは?そのほか、ひる石のところも一部間違っている様です。

追記 あくまでこれは私見ですので、ただの一意見としてとらえて下さい

総件数 14 件  page 1/2  1 2  次へ

No.28615 【A-1】

Re:アスベスト新JIS法について

2008-07-08 08:42:40 双喜堂 (ZWlb62e

いきなり話がそれて申し訳ありませんが,日測協でブラインドテストしていますが,新JISに近いか新JIS法(既に会員には情報提供済み)で行っていると思います。ランクAに委員やその会社,親族などが多く見受けられます。どう見てもブラインドテストとはいえない気がします。これらの人を外すと30%以内という精度はどのようになるのか?余り良い精度の方法ではない様に見受けられます。
 そういうところも含め新JIS法はおかしいと感じています。

No.28628 【A-2】

Re:アスベスト新JIS法について

2008-07-08 18:18:43 火鼠 (ZWl8329

>ついにJIS出ましたね。私も拝見しましたが、いくつか疑問があります。みなさん意見をお聞かせ願えないでしょうか?

かなり、厳しいご意見もあるようですね。私は、利権の産物、妥協の産物、無意識の産物で(石綿も知らん人間があわてて専門家顔している)、緊急な要求があったから、このような結果になったと、思いますが?

補足 メーカは、?特定メーカは、大儲け?今回のJISでは、特定の方法は削除?たしかに問題はあるが、良い方法なのに、前に認可したものは、なんも、言わない。(できるわけがない)うん百万する機械だけど。玉虫色残しといて、これが、JISかと思う。

No.28641 【A-3】

うんざり

2008-07-09 16:28:18 マル−バツ−サンカク (ZWl8434

いろいろと考えると、うんざりして来ます。

分散染色の浸液も問答無用で値上がりするし・・・。
競合メーカーもなさそうなので、値上げし放題!

実技講習をやるのなら、浸液の調整の仕方の講習会も開いてほしい。ちょっと器材とトレーニングすれば好きな屈折率のものを好きなだけ作れるそうだし・・・。
そちらのほうがどれだけか役立つ。

どうやら、近々始まる厚労省が主催して日測協が行う石綿の講義講習のほうでは、現在ばらばらになっている「分析結果報告書」を統一様式にするべく、フロッピーが配られるとか…。
フロッピーとかの媒体ではなく、ネット上にアップロードしても良いのでは??と思ったりもして。。。

この先どこまで行くのやら〜。

回答に対するお礼・補足

回答有難うございます。
浸液については、トレサビの観点からすると自分で調整するのはちょっと怖い気がしますが、確かに高すぎますね。
「分析結果報告書」を配布することに関しては賛成ですね!ただし、講習会に参加しなければもらえないというのは、、、これをエサに参加者を増やす気でしょうか。

厚生労働省の委託なので、ノルマでもあるんでしょうね。

No.28642 【A-4】

分散液について。

2008-07-09 17:41:18 火鼠 (ZWl8329

1.55は、桂皮油と丁字湯の混合
1.68は1-ブロモナフタレンと、ジヨウドメタンの混合だっけかな〜?
いろんな油試してみましたけど、いい色でますよ。
ただし、屈折率計は、機種によっては、1.7まで見られないのもありますので、ご注意を。
補足
もし、分散液を作成してみようというかたは、試薬の油がいいです。特に桂皮油は、結晶化するものがあります。
かなり、安いもの(ジヨウドメタンは、ちと高いか。25g3000円だっけかな?)なので、屈折率計をおもちなら、面白いかもしれません。後ジヨウドメタンは、メーカによって、銅片の入っているものがあります(分解抑制)。どちらがいいのかまでは、検討してません。

回答に対するお礼・補足

回答有難うございます。
JIS法について、みなさん疑問をもたれているようで正直ほっとしました。分析者側から意見を出しあって、より良い方法を模索できたらと思います。

No.28645 【A-5】

Re:アスベスト新JIS法について

2008-07-09 19:19:15 火鼠 (ZWl8329

>追記 あくまでこれは私見ですので、ただの一意見としてとらえて下さい

小出しにする気はありませんが。

日測協の標準試料を、再度粉砕すると。X線強度が、1/3になるってのごぞんじでしょうか?たかだかスタンプミルで。3分程度かな?で数値は変わる。JISで,粉砕粒径に注意する????何だ〜そりゃ〜?わけわからん。分析法の説明じゃない。X線回折は、結晶を測ってます。粉にしすぎると、測れないって、わかりますか?

No.28653 【A-6】

報告書ですが・・・

2008-07-10 11:02:24 マル−バツ−サンカク (ZWl8434

>「分析結果報告書」を配布することに関しては
>賛成ですね!

そうですね。これのおかげで、依頼者ごとにあれこれと注文をつけられていた報告書が、すっきりしそうです。
ただ…記載内容が、作業環境の報告書同様にえらく細かな点まで求められるそうです。
実物を見ていないので、風の噂ですが…。

JISに則って分析しているので、細かなことを記載すること自体は構わないのですが、どの程度手間が増えるのか・・・。そちらのほうが少々気になります。

No.28669 【A-7】

Re:アスベスト新JIS法について

2008-07-11 11:03:38 アスベスト分析屋 (ZWla85f

 何回か日測協の講習に参加してみての意見ですが。

> まず、先にもありましたが、浸液1.618と1.620・・・ほんとうに違いあるんでしょうか?どちらか一方で良いのでは?
 
 トレモライトとアンソフィライトの場合では違いがありましたね。でも別の講習会(日測協主催の講習会ではない)では1.620を前提に話をしていたのですが。

> 次に、結果書記載内容に粉砕方法・分析室温度の記載。なんの意味があるのでしょう?どちらにしろ25℃以外表記出来ないのでは?

 「JIS記載の方法でやりましたよ」という結果が必要だということでしょう。他に意味はないと思います。

> 次に、アンソフィライトの標準がない。これはもはや致命的では?

 アンソフィライトの標準は日測協が発売していまして、この標準はX線回折でもアンソフィライトでしたが。アクチノライトの標準は無いのですが、鉱物学上トレモライトと同じなのでトレモライトと同等とするというような話がJISにはありましたが。

> 次に、バーミキュライトの分析について。標準との比較とありますが、本当にこんなやり方でいいんでしょうか?標準試料はクリソタイル0.8%です。ということは0.2%から0.7%はどうなるんでしょう?グレーゾーンですか?

 まあ、バーミキュライトについては定性分析しかやりませんので(定量分析は電子顕微鏡が必要という話なので)アスベストあり、なしの話になりますね。但し、これは「完全な」バーミキュライトの話です(その区別がよく分からないのですが)。今年の日測協の講習会でそれについて話すそうですが。

> 次に、検量線U法のc)のところ間違ってませんか?1mg当り0.01mgなのだから、10ml、50ml、100ml・・・となるのでは?そのほか、ひる石のところも一部間違っている様です。

 検量線U法は1.0mgまでの方法です(そう書けばいいのにと思うのですが)。0.1mg、0.5mgの作製が難しいのでこれを付け加えたということです。ひる石についてはよくわかりませんが、「バーミキュライト」と「ひる石」は違うという意見もあります。

 偏光顕微鏡の方法は熟練者でない限り難しいから外したんだよと聞きました。

 まあ、「この方法でやった結果です」ということが言いたいために作ったのがJIS基準ですから(あくまでも基準ですので見直しも必要でしょう)。

回答に対するお礼・補足

回答有難うございます。
>トレモライトとアンソフィライトの場合では違いがありましたね。でも別の講習会(日測協主催の講習会ではない)では1.620を前提に話をしていたのですが。

これは標準ですよね?確かに標準で言えば違いはあると思います。しかし、実際使われている建材や保温材では温度などの影響によってアスベストの構造は変異します。屈折率も若干変化するので(産地によっても屈折率違いますが)、あまり近い屈折率でそれぞれを区別するのは危険では?ということです。X線との組み合わせなので、それほど心配はしていませんが、、、

>アンソフィライトの標準は日測協が発売していまして、この標準はX線回折でもアンソフィライトでしたが。アクチノライトの標準は無いのですが、鉱物学上トレモライトと同じなのでトレモライトと同等とするというような話がJISにはありましたが。

アンソフィライトは、日測協ホームページ上では販売している様に見えますが、実際問い合わせてみると在庫が無い状態で、入荷時期もメドが立たないみたいです。

>ひる石についてはよくわかりませんが、「バーミキュライト」と「ひる石」は違うという意見もあります。

言葉足らずですみません。読んでいただけると気づくと思いますが、バーミキュライト分析のX線の測定条件が違います。12ページの下のところです。



No.28670 【A-8】

追加意見

2008-07-11 12:45:44 アスベスト分析屋 (ZWla85f

 追加です。

 もともと「アスベスト」の定義自体が曖昧なので(JIS法だと繊維状でないものも含まれます)、その辺をはっきりさせるべきでしょう。JIS A1481についてはいろいろな人の意見がもっと必要でしょう。また少ししたら改正の動きがあると思います。その時までには分析精度も向上すると思いますので。

 

No.28702 【A-9】

Re:アスベスト新JIS法について(その3)

2008-07-14 17:55:25 アスベスト分析屋 (ZWla85f

 回答ありがとうございました。補足になるかどうか分かりませんが追加で。

 屈折率については何ともいえません。1.600から1.640の範囲ではトレモライト、アンソフィライト、ウォラストライトが的中しますので、仰るとおり、X線回折との併用が必要でしょう。

 アンソフィライトの標準ですが、私が働いている会社では今年1月の大騒ぎ前に入手しました。現在品薄状態なのも分かるような気がします(もっと早く手配して欲しいよな。日測協は)。

 バーミキュライトのX線回折の測定条件ですが、これは塩化カリウム処理後のサンプルの条件です。最初の測定は「このサンプルは何か?」ということなので、5°〜70°です。

 これに関する詳しい解説書が出るということですが、どうなるのでしょうか。

回答に対するお礼・補足

回答有難うございます。

>バーミキュライトのX線回折の測定条件ですが、これは塩化カリウム処理後のサンプルの条件です。最初の測定は「このサンプルは何か?」ということなので、5°〜70°です。

ちょっと誤解されている様なので、詳しく説明しますと、7.3.1 b)において表A.2の条件で定性するとありますが、これは表A.1の間違いです。(表A.2は定量の条件)また、7.3.1 c)では「表A.2の条件で」という文言が抜けています。(日測協に確認ずみ)

No.28706 【A-10】

Re:アスベスト新JIS法について

2008-07-14 23:16:25 畑の恵 (ZWlb65f

>ついにJIS出ましたね。私も拝見しましたが、いくつか疑問があります。みなさん意見をお聞かせ願えないでしょうか?
みなさん、私と同じような疑問や問題を抱えているので、気が楽になりました。
もともと0.1%オーダーの定量分析をX線回折装置で行うこと自体、無理があると思います。

> まず、先にもありましたが、浸液1.618と1.620・・・ほんとうに違いあるんでしょうか?どちらか一方で良いのでは?
厚生労働省のホームページで公開されてる『平成19年度版厚生労働省委託事業「石綿含有建材の石綿含有率測定に係る講習会テキスト」』では、1.626と1.628が追加されてます。

> 次に、結果書記載内容に粉砕方法・分析室温度の記載。なんの意味があるのでしょう?どちらにしろ25℃以外表記出来ないのでは?
粉砕方法の記録は、過粉砕を気にしているか、今後粉砕機の粉砕方法や時間まで設備規定に盛り込む気があるかのどちらかじゃないでしょうか?
室温の記録は、浸液の屈折率が確かに変わってしまうので、きちんと温度管理するようにさせたいんでしょうね。

> 次に、アンソフィライトの標準がない。これはもはや致命的では?
私のところは去年の秋ごろに購入したら割りと早く届きました。
標準物として協会が販売するのですから、充分な在庫を確保して欲しいものです。入手先が一箇所でこの状況では不公平すぎます。
「アクチノライトは、トレモライトとして定量するしかない」との説明を講習会か何かで受けた記憶があります。

回答に対するお礼・補足

回答有難うございます

>粉砕方法の記録は、過粉砕を気にしているか、今後粉砕機の粉砕方法や時間まで設備規定に盛り込む気があるかのどちらかじゃないでしょうか?
室温の記録は、浸液の屈折率が確かに変わってしまうので、きちんと温度管理するようにさせたいんでしょうね。

作業環境測定の様に、細かい事項まで記載する方向にいっているようですね。確かに、依頼者側に対する配慮というより、分析側へのJIS法の徹底といった感じを受けますね。結果報告書を見ても、分析している人でなければ、データを見て理解するのは難しいと思います。

総件数 14 件  page 1/2  1 2  次へ