環境Q&A

化学工場跡地の造成工事で異臭がする汚泥を掘り当ててしまいました。
立ち会った者の話では、周囲の土とは色が異なり、酸っぱい臭いがしたそうです。
応急措置として、再び覆土して拡散防止していますが、いずれは掘削しなければなりません。

汚泥については処分先を検討するため１３号告示の試験は行う予定ですが、
異臭を伴ったということで、何か有害なガス成分があるのではないか、と懸念しています。
そこで、ガスについて掘削時に何か特殊な安全対策が必要かどうか検討するため、
土中に滞留しているガスを事前に調査したいと考えているのですが、
調査項目がメタンや硫化水素やＶＯＣというように明確になっている訳でなく、
有害成分を含むかどうかの判断となると、どのような調査をしたらいいのか困惑しています。

いきなり、調査会社にガスクロやガスマスを依頼しても、相手も困るでしょうし、
費用にみあう情報が得られるとも思えません。
世の中にはテロ対策用に毒ガス検知器なるものがあることは、展示会等でみたことがあるので
知っていますが、こういう特殊な機器は一般の調査会社にはないでしょうし。

何が含まれているのかわからない気体の成分を定性的に知るのに、どんな手法が良いか、
どういうステップを踏めば良いか、ご教授ください。よろしくお願いします。

なお、元の地主（化学会社）がサンプルを分析して排水処理の汚泥であることを認めましたが、
有害性の有無については、製品のMSDSを提示してきただけで情報が不足しています。
製造工程や処理工程に何を使っているのかノウハウにかかわるのでしょうが、
引き続き情報開示は求めていくつもりです。