商業施設の排水による終末処理場への負荷について
登録日: 2006年09月06日 最終回答日:2006年09月11日 水・土壌環境 水質汚濁
No.18314 2006-09-06 12:49:16 しゅう
厨房があるホテルや食堂から出る有機排水の環境負荷についてお伺いします。これらの有機排水は、排水になる前に一度、施設内にある除害施設で物理化学処理もしくは生物処理されて排水されると資料から拝見致しました。したがって、終末処理場にはそれほど負荷は与えないと捉えてよろしいのでしょうか?
有機排水が終末処理場に与える負荷について調べております。何か参考になる情報をご教示いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
No.18324 【A-1】
Re:商業施設の排水による終末処理場への負荷について
2006-09-06 14:26:28 papa (
汚濁物質は排除された量だけは負荷となります。事業所内に設置される除害施設は下水排除基準に達するまでの汚濁を除去するものですので、汚濁物質のすべてが除去されるわけではありません。
下水道は計画時にその分を見込んで設計していますので、処理ができないわけではありませんが、お尋ねの趣旨では、有機汚濁でも家庭廃水は処理できるが事業所廃水は処理できないと誤解されているのではないかと思います。
>有機排水が終末処理場に与える負荷について調べております。何か参考になる情報
「事業場排水指導指針」(社)日本下水道協会
をご覧ください。
そのほか東京都ほか政令指定都市クラスのHPには結構詳しい情報があります。
http://www.gesui.metro.tokyo.jp/
など
回答に対するお礼・補足
papaさん、さっそくのコメントをありがとうございます。東京都下水道局にお伺いしたところ、排水の影響といったデータはとっていないそうです。
あと、私の趣旨をうまく説明できず申し訳ありませんでした。お尋ねしたかったことは、除害施設によって、排水の水質が異なってくるので、よい除害施設を利用し、水質がよい排水であれば、終末処理場の負荷が減るのではと思いました。除害施設によって、終末処理場への負荷は変わってくるものなのでしょうか。よろしければご教示下さい。お願い申し上げます。
No.18329 【A-2】
Re:商業施設の排水による終末処理場への負荷について
2006-09-06 19:15:38 aqua-play (
でないのは厨房などにディスポーザー等の機械がある場合です
ディスポーザーは生ゴミなどを砕いてそのまま一般の排水と混ぜて排水できる機械です
ただこれは環境負荷が高すぎるので除害施設を設けることになっています
有機排水の汚濁の指標の一つはBODなのでBODでの数値を使うと汚濁負荷は
厨房があるホテルや食堂から出る有機排水のBODは200〜500mg/L(一般家庭は200mg/L)
下水道の排除基準は600mg/L以下、製造業又はガス供給業300mg/L以下
(他にその地域の行政よるそれ以下の条例が無い場合)
ディスポーザー排水そものは何千とか何万mg/Lのオーダーだっと思います。
除害施設はその何千とか何万mg/Lのオーダーのものを600mg/L以下するものです
回答に対するお礼・補足
aqua-playさん 詳しいコメントをありがとうございます!もしよろしければ、厨房があるホテルや食堂が終末処理場にあたえる影響が何%か、そのパーセンテージなどお分かりでないでしょうか。
あと最近、規制が強くなり、下記のような除害施設を設けるホテルや食堂が増えているようです。
http://chemi.sunmay.co.jp/tyubou.html
No.18359 【A-3】
Re:商業施設の排水による終末処理場への負荷について
2006-09-07 18:29:39 aqua-play (
それは分からないと思います、たとえるなら家の小学生の子供は学校の先生に何%影響を与えているか
と聞いているようなものです、子供の数も分かりませし性別も又先生の数も分かりません
たぶんどこか地域の下水道施設に限定すれば、その様データがあるかもしれません
http://chemi.sunmay.co.jp/tyubou.html
の件ですが、その様な立派な設備にしないといけない規制はどこにあるのかどの地域なのか
逆に聞きたいです
一般的には油の除去等は簡単なグリストラップを設ければよいことになっていると思います
ただグリストラップは清掃が面倒でおこたると悪臭や害虫が発生するのでホテルや食堂
の経営者が規制に関係なく独自にお金をかけて設置しているではないですか、環境対策もしている
とアピールにもなるし
回答に対するお礼・補足
aqua-playさん コメントをありがとうございます。終末処理場への影響の件、そうですね。やはりデータをとるのは難しいですね。ただ、生活排水や産業排水がどの程度、河川に影響しているかのデータはございました。ですので、もしかして、そういったものがあればと思い、お伺い致しました。
あと、規制の件ですが、明確にどの規制かは聞いてはいません。しかし、排水処理装置を扱うメーカーさんの話によれば、ここ数年で需要が高まっていることのようです。
No.18371 【A-4】
Re:商業施設の排水による終末処理場への負荷について
2006-09-08 08:06:48 東京都 / ISO命 (
横から失礼ですが
>厨房があるホテルや食堂から出る有機排水は一般的に
>はそのまま排水できるはずです
規模によりますが下水道法の特定施設に該当する場合は排除する水質を確保しなければならす、ほとんどの場合、除害施設を設けなければなりません。もちろん水質の測定義務もあります。
No.18385 【A-5】
Re:商業施設の排水による終末処理場への負荷について
2006-09-09 03:47:25 ロビーノ (
と問われると、はっきりノーとまでは言いませんが、イエスとは回答しないでしょう。
終末処理場の排水量と原水の大体のBOD濃度、これは下水道局に問い合わせればすぐに出ます。
そしてその流域のホテル・食堂の数については,タウンページ等活用して調査し、
各々の水道使用量については、問い合わせてサンプリングします。
(答えてくれる所が無ければ、他地域の水濁法上の旅館業の排水量を参考すると良いかもしれません。)
排水濃度については、標準的なものは色んな出展がありますから、それを参考にされると良いと思います。
大体、除外基準を超えない数値が示されています。
(aqua-playさんの「そのまま流せる」という主旨の発言はその経験則から来るものと解します。)
以上の情報があればホテル・食堂からの排水が終末処理場の原水に占める割合について
推測値ながら簡単に出ると思います。どうでしょうか?
もちろん調べたわけではないですから、はっきりした事は言えませんが、
占める割合は相当小さいのではないでしょうか?
ホテル・旅館業は水濁法上の特定施設であるが、下水道法上の特定施設からは除外されている理由、
終末処理場は基本的に生物処理なので、生物由来の有機排水には強い点、
なども合わせて考えてみると良いかと思います。
No.18393 【A-6】
Re:商業施設の排水による終末処理場への負荷について
2006-09-09 13:43:25 みっちゃん (
>有機排水が終末処理場に与える負荷について調べております。何か参考になる情報をご教示いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
厨房除害施設の関連の話かと思い、伺います。
お尋ねの厨房除害施設は有機物一般を処理対象にしている施設なのでしょうか?
一般的に、厨房除害施設はN−Hex(ノルマルヘキサン:所謂油分)を対象に設置されることが多いかと存じます。また一部には滓楂(しさ(文字化けしたらすみません):SS)除去のために設置される場合が有ると聞きます。
油分は多量ですと管路の閉塞を招くことが多いようです。また、油分は有機物ですが一般的な生物処理ですと処理時間と分解率の関係から濃度が高いと十分に分解されないために規制され、特に厨房のうちでも重厨房と呼ばれる中華料理やフランス料理の厨房は通常のグリーストラップ処理(誤変換修正)のみでは規制値を大きく超えることが多いので一定規模以上の排水量が有る場合には厨房除害施設を設置します。
また厨房にディスポーザーを設置すると供にSS除去装置を設置し塵芥処理を集中して行うシステムを採用する場合も有ると聞きます。
上記二点のような装置を設置する機会は増えていると聞きます。如何でしょうか?
No.18407 【A-7】
Re:商業施設の排水による終末処理場への負荷について
2006-09-10 12:41:27 aqua-play (
ただ厨房から流れるもので汚濁が高いのは油なのです、油は流す前に
心がければ十分取れるものです、皿など容器の洗浄で少々の油分がそんな
排除基準をオーバーするこはまずありません
油や酒類など意図的に流すか流さないで別途処分するかでは天と地ほど汚濁に差があります
もし三ツ星などと言っている有名ホテルやレストランなどが使用後の油や
生ゴミをだばだは流して、それを基準に合わせる為に、あえて予算をかけ高度除害施設
を設置してISO取得とか環境に貢献しているといっているとすれば
おかしくて笑いたくなってきますし、そこを利用する気がしません
さらに余談ですが油など別にとっていたとしても裏口に回ればふたもせずに放置して
ハエがたかっていたり、こぼれて悪臭を発して下のアスファルトが溶けていたり
しているレストランやファーストフード店などは少なくないです
みっちゃんさんの
>料理の厨房は通常のグリースとラップ処理のみでは規制値を大きく超えることが多い
そのことはすでに何かがおかしいのです
No.18411 【A-8】
ロビーノ様 違います
2006-09-10 20:03:51 環境担当者 (
>ホテル・旅館業は水濁法上の特定施設であるが、下水道法上の特定施設からは除外されている
>理由、
>終末処理場は基本的に生物処理なので、生物由来の有機排水には強い点、
そんなことありません。
私はちゃんと行政の下水道法に基づく指導を得て、厨房の除外施設を設けています。(実際には行政の命令により設置しました)
No.18412 【A-9】
Re:商業施設の排水による終末処理場への負荷について
2006-09-10 20:13:04 みっちゃん (
>そのまま流せると書いたのは語弊がありましたね
>ただ厨房から流れるもので汚濁が高いのは油なのです、油は流す前に心がければ十分取れるものです、皿など容器の洗浄で少々の油分がそんな排除基準をオーバーするこはまずありません油や酒類など意図的に流すか流さないで別途処分するかでは天と地ほど汚濁に差があります>
>
名指しで失礼いたします。御自身で測定なり計測や計算をなさったことがございますか?
一般的な規制値はN-Hexが30mg/Lで、通常の飲食店の使用水量は30L/人です。一人当の調理および皿などにこびりついた油が0.12g以上有れば平均値ですら違反の数値になります。実際には変動も有りますし、使用水量は手洗い等を含みますので厨房における洗浄水はもっと濃いものになります。
また、グリーストラップの能力ですが、官庁などが指導している能力計算容量を確保した上で、メーカーの推奨している維持管理をしたとして、私が所持している計測データーでは100〜600辺りになります。
何せ変動が多く洗剤によりエマルジョン化しているので分析値も安定しません。いい加減な分析を行えば数値は低くなりますが、直の厨房排水の数値は単純に考えるば基準値を満足しません。これは飲食店だけでなく家庭排水も同様と考えられます。唯、量と比率の問題であり、大規模な商業施設では飲食店が特定施設に該当したり排水量が50立米を超えることで顕在化するだけの話です。
こんな話も有ります。(オゾンで油を分解できるの)
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=17347
有象無象根拠もなくとは申しませんが、実際役所等の小規模飲食店のデーターも似た様な物と思います。
酒類や味噌醤油等は流されたら通常の活性汚泥では処理なぞ出来ません。薄めて流す?今時そんな事をしたら、水道料金で店はつぶれるでしょう。
つまり規制が繋る施設規模に為ると処理施設が義務付けられるだけで、毒性が有って規制される物質とは異なり、比率の問題として一部の小規模の排水は規制しなくても全体として処理出来る範囲に収まっているので大きな問題と指摘されないだけと考えるべきでしょう。拠って管を閉塞させる等悪質な場合には小規模でも飲食店を指導すると聞いております。
No.18421 【A-10】
Re:商業施設の排水による終末処理場への負荷について
2006-09-10 23:42:40 aqua-play (
申し訳ないです、ノルヘキのことが頭から消えていました、ノルヘキは下がらないでしょうね
グリーストラップの能力のことも書かれているとおりだと思います、だから流す前に別途とる様に
すると書いたまでです
>そのことはすでに何かがおかしいのです
と書いたのは、その書き込みがおかしいのでなく流す前に別途とるなど事前の措置をしていないと
言うことだったのです、50m3以上の排水がある場合はノルヘキがあるので当然それなりの処理施設
は必要だと思います。
その他いくつか意味が分からないものがありますが
>メーカーの推奨している維持管理
予想はできます又調べれはわかりますが一応
>酒類や味噌醤油等は流されたら通常の活性汚泥では処理なぞ出来ません
濃度にもよりますが一般的には処理できるのでは余剰汚泥は膨大ですが
「通常の」と云うところに意味あいがあるのですね