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環境ニュース[国内]

世界気象機関、気候変動による健康への影響の低減のために気候サービスの強化が必要と報告

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2023.11.21 【情報源】/2023.11.02 発表

世界気象機関(WMO)は、年次報告書「気候サービスの現状」2023年版を公表した。2023年版では気候と健康に焦点をあて、気候変動が進む中で人間の健康を守るために気候サービスが果たしうる役割と課題や各地の成功事例を報告している。
報告書では特に極端気象の中で最も死者の多い酷暑を大きく扱っている。2000〜2019年に暑さによる死者は年間約48万9,000人と推定され、2022年夏の暑さでは欧州35ヶ国だけで6万人超の超過死亡があったが、現状では暑さに関する警報サービスが保健部門に提供されているのは暑さの影響を受ける国々の半分に過ぎない。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によれば、激甚化・頻発化する極端気象によって将来の健康リスクが増加することは確信度が非常に高いという。地域の実情に合わせた気候情報・気候サービスを保健部門に提供することは、食料と水の安全保障、大気汚染感染症など気候関連の健康リスク要因への対策に不可欠であると報告書は指摘する。
世界気象機関

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