”環境民主主義”を支えるオーフス条約を批准

【環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2005.03.16 【情報源】イギリス／2005.02.24 発表

　イギリスは、2月24日、”環境民主主義”への市民参加に関するオーフス条約を批准した（正式な事務手続きには今後90日を要する）。
　オーフス条約は、環境情報へのアクセス、市民の意思決定への参加や司法手続きへのアクセスを保障する条約である。同条約は、持続可能な開発に関する主な原則の一つを支えるもので、関係者の十分な参加に基づいた、透明性のあるガバナンスを重視する。この条約は、環境問題への市民参加の方法、そして市民参加を通した、意思決定の質・効果の改善方法に関して、グローバル・スタンダードを提示するものである。
　イギリス環境・食糧・地方省の報道官は、EUとイギリスのこれまでの歩みを振り返り、今後は、東欧、中央アジア地域においても取り組みが進むよう期待を示した。
　オーフス条約は、国連欧州経済委員会（UNECE）において起草されたもので、リオ宣言の第10原則を発展させたものである。【イギリス環境・食糧・地方事業省】