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環境ニュース[国内]

3火力発電所のコンクリート用骨材試験で不正判明

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2005.02.09 【情報源】原子力安全・保安院/2005.02.08 発表

 東京電力(株)広野火力発電所、東北電力(株)原町火力発電所、相馬共同火力発電(株)新地発電所−−の3火力発電所のコンクリート用骨材に関する調査結果が平成17年2月8日に原子力安全・保安院に提出された。
 この調査は、東電福島第一・第二原発建設時のコンクリート用骨材納入企業中、(株)東洋機工が公的試験機関作成のアルカリ骨材反応性試験成績書をねつ造を行ったことが判明したことを受け、東洋機工と取引があった3火力発電所についても、ねつ造の有無を確認する目的で実施されたもの。
 広野火力発電所については、保管されていた試験成績書原本と東洋機工経由で東電に提出された成績書の写しを照合した結果、東洋機工が全面的に成績書をねつ造していた事実が確認されたほか、試験成績書保存年限が過ぎていたため、成績書を確認することはできなかった原町、新地の両発電所についても、東洋機工からの聞き取り調査でねつ造があったことが判明。
 ただし3発電所の建物・構築物に使用されたコンクリートに対し健全性調査を行った結果では、アルカリ骨材反応によるひび割れは確認されず、アルカリ骨材反応抑制対策が施されていることから「コンクリートの健全性は確保されている」と報告されている。
 なお3発電所とも今後、(1)公的機関から提出される試験成績書の原本を電力会社が直接確認する、(2)骨材の試験サンプル採取の際には、電力会社または電力会社が指定する第三者が立会うとともに、試験サンプリング採取・発送に関する記録を保管する、(3)コンクリートの健全性についての計画的な点検を引き続き実施する−−などの再発防止策を講じるとしており、保安院としても、報告書に示す計画的な点検を今後適切に実施するよう3社に指示した。【原子力安全・保安院】

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