一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

外国船による違法設置漁具押収件数57件 資源状態がよい日本の水域狙う

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.01.28 【情報源】水産庁/2005.01.19 発表

 水産庁は平成16年の外国漁船取締実績をまとめ、17年1月19日付けで公表した。
 公表内容によると、16年の外国漁船拿捕件数は29件と高水準で、船籍は韓国が14(15年実績:23)、中国が5(同12)、ロシアが2(同0)、台湾が7(同0)、カンボジアが1(同0)。違反内容別では無許可操業、操業水域・漁具関係違反が14(同13)で違反全体の42%を占めた。
 さらに、日本の排他的経済水域内に違法に設置された外国漁船によるとみられる漁具押収件数も、過去最高であった15年に次ぐ57件(15年実績:67件)。
 長崎県対馬周辺ではえ縄漁具の違法設置が常習的に行われアナゴ、カレイが密漁されたほか、山陰沖から大和堆周辺海域の日本海・日韓暫定措置水域に隣接する日本の排他的経済水域で刺し網漁具・篭漁具の違法設置行われズワイガニ、ベニズワイガニ、バイ貝が密漁されていたことなどが報告されている。
 なお水産庁では、これらの違反事例発生の背景には、韓国、中国、台湾周辺水域の漁業資源悪化があると分析。比較的資源状況がよい日本の水域内での操業化が活発化したとみている。
 同庁としては今後漁業取締を担う漁業監督官の増員、漁業取締船の新船建造や性能向上を推進し、海上保安庁とも連携し取締体制強化を図る方針。【水産庁】  

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク