一般財団法人環境イノベーション情報機構
国有林野の15年度管理経営状況を公表
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2004.10.12 【情報源】林野庁/2004.10.12 発表
林野庁ホームページに「平成15年度国有林野の管理経営に関する基本計画の実施状況」の内容が平成16年10月12日までに掲載された。国有林野の管理・経営は「国有林野の管理経営に関する基本計画」に基づいて実施されており、毎年9月末までに前年度の実施状況をまとめ、林政審議会の意見を聴いて公表されることになっている。
今回公表された内容によると、15年は10年10月にはじまった国有林野事業集中改革期間の最後の年にあたり、林野庁はこの5年間で「財政健全化、国有林野の効率的な管理経営の基礎を築いた」と自ら評価。
また、「地球温暖化防止森林吸収源10か年対策」などの動きを踏まえながら、(1)二酸化炭素吸収など森林の持つ公益的機能の維持増進、(2)優れた自然環境を持つ森林の維持・保全、(3)国民による国有林利用や森林整備への参加促進、(4)林産物の持続的・計画的な供給、(5)効率的な事業実施体制の確立−−などの取組みを引き続き実施したと報告している。
なお具体的な取組み内容としては、国有林内の治山えん堤を利用した小水力発電(群馬県黒保根村)の設置、全国16か所・2万ヘクタールに及ぶ保護林の新設、2か所・9万ヘクタールに及ぶ「緑の回廊(注1)」の設定、青森大学との「遊々の森」の協定締結−−などが紹介されている。
(注1)野生動植物の生息・生育地を結ぶ移動経路の確保や個体群の交流促進を目的に国有林野内の保護林を連結しネットワーク化する事業。【林野庁】