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環境ニュース[国内]

OECD・IUU漁業ワークショップがパリで開催

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.04.23 【情報源】水産庁/2004.04.23 発表

 2004年4月19〜20日パリで、OECD・IUU(違法、無報告、無規制)漁業についてのワークショップが開催された。
 世界の漁獲総量に占めるIUU漁業の割合は30%にのぼる(注1)といわれている中、OECD水産委員会では、2003〜2005年の重要検討事項の1つとして「IUU漁業とFOC(便宜置籍船)の環境・経済・社会的問題と影響」を検討する作業が行われている。
 今回のワークショップはOECD参加国以外からも幅広い参加を求め、IUU漁業の現状・対応状況を評価し、今後のOECDでの作業の進展に寄与することをめざした。
 IUU漁業の対策としては、IUU漁業にかかるコストが上昇し、利益が減少する状況をつくることが重要であるとの認識が示されたほか、輸入国の貿易統計改善の必要性、IUU漁獲物の転載、陸揚、貿易の禁止の必要性が例示された。また、新船建造、中古船輸出、海外漁業投資のあり方の検討や入港国措置の強化、地域漁業機関の機能強化、NGO、業界が果たす役割の重要性も取り上げられた。
 さらに、途上国の便宜置籍IUU漁船操業には先進国の国民が関与しており、その意味からOECDメンバー自らが自国民を律する対策を講じていくことがIUU廃絶の上で重要であるとの認識が示された。

(注1)国連食糧農業機関(FAO)の推計による。【水産庁】

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