一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

高病原性鳥インフルエンザ緊急調査の進捗状況報告まとまる

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.03.25 【情報源】環境省/2004.03.24 発表

 政府が科学技術振興調整費を活用し実施している「高病原性鳥インフルエンザ対策に関する緊急調査研究」のこれまでの研究の進捗状況が、2004年3月24日までにまとまった。
 この研究は2004年1月に日本国内での高病原性鳥インフルエンザ発生が79年ぶりに確認されたことを受け、農水省、環境省、文科省、厚労省が協力して実施しているもので、具体的には(1)国内で検出されたウイルスのゲノムや野生鳥類の感染状況解析を通じウイルスの由来を明らかにする研究、(2)検出ウイルスの病原性や鳥類・ほ乳類に対する伝播可能性を明らかにする研究、(3)ヒト用の診断法やワクチン開発などのヒトへの感染予防対策に関する研究−−が取り組まれている。
 なお今回の進捗状況報告では、(1)については、国内で鶏が大量死した4事例と2003年12月に韓国で発生した事例で高病原性鳥インフルエンザウイルスの遺伝子が99%以上一致したこと、4事例周辺の野鳥捕獲検査で感染事例がみつからなかったこと、(2)については、鶏、ムクドリ、カモ、インコへの感染性、マウスへの弱い病原性が確認されたこと、(3)については、ヒト用の診断法やワクチン開発の第1段階としてウイルスの弱毒化を行っていること、H5亜型ウイルスの高感度簡易遺伝子検出システムの基礎開発を終了したこと、ヒトの臨床対応マニュアルの策定をすすめていること−−がまとめられている。【環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク