一般財団法人環境イノベーション情報機構
政府が「鳥インフルエンザ緊急総合対策」を策定
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.03.16 【情報源】首相官邸/2004.03.16 発表
政府の「鳥インフルエンザ対策に関する関係閣僚による会合」は、平成16年3月16日までに、鳥インフルエンザについての緊急総合対策を公表した。この「緊急総合対策」は(1)まん延防止対策の徹底、(2)国民の食に対する不安払拭、(3)人への感染防止、国民の健康確保、(4)早期通報促進と被害拡大防止のための法制度整備、(5)養鶏事業者・関連事業者対策、(6)地方自治体に対する対応の6つの分野について必要な対策をまとめたもの。
このうちまん延防止対策としては、(一)養鶏場への野鳥・ネズミの侵入を防止できるウインドレス鶏舎整備への行政支援など発生防止措置、(二)1000羽以上飼育する養鶏農家に対する死亡羽数の定期報告義務づけなど早期発見・早期通報の促進、(三)感染した鶏の殺処分・焼却・埋却や周辺地域での移動制限など発生した場合の防疫措置の確実な実施、(四)鳥インフルエンザ・ワクチンを摂取した鶏肉・鶏卵の安全性評価やワクチン開発への協力、(五)感染経路究明チームを設置しての感染経路の解明−−などが盛り込まれている。
なお同閣僚会合では、関係府省庁間が連携しながらこの「緊急総合対策」にのっとった対策を進めていく方針。【首相官邸】