一般財団法人環境イノベーション情報機構
死亡カラスのH5亜型A型インフルエンザ感染確認、計6羽に
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.03.15 【情報源】農林水産省/2004.03.15 発表
農林水産省は平成16年3月15日、さる10日に大阪府で捕獲され死亡したカラスから分離されたウイルスを(独)農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所で検査した結果、山口、大分、京都の鶏が感染した型と同じで、毒性が強いH5N1亜型のA型インフルエンザウイルス(注)であることが確認されたと発表した。一方、3月13日に京都府で発見された死亡カラスから分離したウイルスも同じ動物衛生研究所の検査で、H5亜型(Nについては不明)のA型インフルエンザウイルスであると確認された。
カラスからH5亜型のA型インフルエンザウイルスが分離された例は今回公表された例を含め、京都府5羽、大阪府1羽に達した。
なおこれらのカラスはいずれも、鶏の大量死があった京都の養鶏場から半径30キロメートル以内の移動制限区域内で発見されたものだという。
(注)鳥インフルエンザウイルスはたんぱく質の違いからA・B・C型の3つに分類され、A型ウイルスはさらにウイルスの表面に存在する突起上のH(赤血球凝集素)とN(ノイラミニダーゼ)に対する抗体の型で分類されている。HではH1〜15の15型、NではN1〜9の9型が知られている。【農林水産省】