一般財団法人環境イノベーション情報機構
大阪府の死亡カラスからA型インフルエンザウイルス 環境省が状況把握へ
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2004.03.12 【情報源】環境省/2004.03.11 発表
大阪府で新たに回収されたカラスの死体から、A型インフルエンザウイルスが確認されたことに対し、環境省は平成16年3月11日、同省としての対応方針を発表した。高病原性鳥インフルエンザが発生した京都府の養鶏場付近で発見されたカラスの死体から、すでに養鶏場の鶏が感染した型と同じH5N1亜型のA型インフルエンザウイルスが確認されているが、大阪府の事例では近辺に高病原性鳥インフルエンザ発生事例が報告されておらず、京都府の事例との関連性も含め、感染経路がまだあきらかでない。
このため、環境省は本省と近畿地区自然保護事務所から、職員を大阪府に派遣し、府と対応策についての情報交換を行うとともに、カラスの死体が回収された周辺で、カラスのねぐらや他の鳥類の生息状況の概況把握を行う予定。
またこれに加え、16年3月9日に4府省連名で発出した高病原性インフルエンザに関する通知のうち、特に(1)野鳥が死んでいるのを見つけた場合で、不安な場合の市町村への連絡、(2)野鳥が密集して死んだ場合の警察への連絡、(3)持ち込まれた死亡鳥の都道府県でのサンプル検査の実施−−について関連機関や市民への周知徹底を図るとの方針も同時にあきらかにされた。【環境省】