一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

岡山市内の養殖ゴイと小田川の天然マゴイでコイヘルペスウイルス確認

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.11.11 【情報源】農林水産省/2003.11.08 発表

 茨城県霞ヶ浦・北浦でコイヘルペスウイルス病によると見られる養殖コイの大量死が発生したことをきっかけに、他の9県で起こったコイの大量死についての原因究明を行っていた農林水産省は、平成15年11月8日に、岡山県から報告があった事例がコイヘルペスウイルスによるものだと判明したとの発表を行った。
 今回原因究明のための検査が行われたのは、(1)15年8月頃から断続的に発生した岡山市内養殖場でのコイの大量死、(2)15年10月29日から11月1日にかけて県内の高梁川支流小田川で確認された天然マゴイの死亡の2事例。
 (独)水産総合研究センター養殖研究所の検査の結果では、大量死が起こった養殖業者のニシキゴイ5尾と小田川の天然マゴイ1尾から、コイヘルペスウイルスの陽性反応がみられたという。
 この結果に対応し、県は持続的養殖生産確保法に基づき検査対象になった養殖業者に養殖コイの移動禁止と死亡したコイの焼却・埋却を指示したほか、県内の全コイ養殖業者に対し、当面コイの移動・販売を中止するよう要請した。
 なお岡山県では15年5〜7月にも吉井川水系、児島湖コイの大量死が発生しており、この事例についても(独)水産総合研究センター養殖研究所でコイヘルペスウイルスによるものか別途検査が行われる予定だ。
 コイヘルペスウイルスは1997年にイスラエルで発見されたウイルスで、日本で発生が確認されたのは霞ヶ浦の事例がはじめて。【農林水産省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク