水産庁審議官がＩＷＣ未加盟のハンガリー、ギリシャと捕鯨問題で協議

【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2003.08.26 【情報源】水産庁／2003.08.26 発表

　中前・水産庁資源管理部審議官は２００３年８月１８日にハンガリー、２０日にギリシャを訪問し、両国担当者と捕鯨問題について協議を行った。
　日本側は両国に対し、日本にとっての捕鯨問題の政治的・社会的重要性、科学的根拠による資源管理の必要性、ＩＷＣの現状につき説明したところ、ＩＷＣ加盟検討中のハンガリー政府（同国環境省、外務省）担当者からは「加盟した場合は国内の専門家の判断やＥＵ諸国の動向によりハンガリーとしての態度が決定される」との発言があった。
　一方、やはりＩＷＣ加盟の可能性は高いギリシャ政府（同国環境省、外務省）担当者との協議では、環境省担当者が「鯨類を含む海洋資源は科学的根拠に基づき利用されるべき」と日本の立場を支持する発言を行ったが、外務省担当者は「加盟した場合、ＥＵ諸国の動向によりギリシャの態度が決定されるだろう」と発言。環境省と農務省の協議により最終的な態度決定がされるとの説明がなされた。【水産庁】